逆張り的なタイトルで気を引こうとするのは、SNSの常套手段ですが、今回のタイトルは逆張りではなく、文字通りの意味です。不特定の相手と話すと、話が深まらないし、パターン練習による蓄積効果をあまり期待できないのが難点です。
オンライン英会話の先生は、指名できない場合相手がしょっちゅう変わってしまうし、関係を深めていくような間柄ではないですよね。だから、同じようなレベルの話をパターンを変えてやることは得意になるかもしれませんが、深い話をするスキルが伸びません。それに、あまり個人情報をペラペラ話すこともできないし、先生に踏み込んだ質問をすることもできません。
これは人間の本能的な話になるのですが、人が心から満足するのは、自分のことをわかってもらったり、相手のことを理解できた時ではないでしょうか。一般論とか、世間話をいくらたくさんできても、言葉を使ったコミュニケーションによる本当の満足を得ることは難しいでしょう。
いや、ただペラペラ他愛もない話をたくさんできるだけでもストレス発散になって満足だ、という人もいるかもしれませんが、自分はどっちのタイプで、英語で外国の人とどちらの次元の話をしたいのか、よく考えてみましょう。

もし、単なる一般論や世間話ではなく、自分の哲学とか何かに対する見解をしっかり伝えたり、誰かの思想や見解を理解して視野を広めたいのであれば、英会話の先生のような浅い関係性の人ではなく、友達とか仕事の仲間など、身近で何度も会うような人と話すようにすることをお勧めします。
そのための練習として、英会話の先生を利用するのであれば、レッスンの効果が倍以上になります。
満足が行く英会話力をアップさせたいのであれば、ただ無目的に英会話の先生と毎回同じようなレベルの会話をするのはやめて、今回紹介したようなやり方に切り替えるのがお勧めです。
私の場合は、そんなに数は多くないけど、何度も会話したりチャットをするような外国人の友達やビジネスの仲間がいるので、何か思いついたり感じたりしたら、具体的にその人達に英語でどうやって説明するのかを考えるようにしています。それが私の一人英会話リハーサルです。
リハーサルをしておくと、本番一発勝負でいきなり話すよりも、知らない単語や表現について準備ができるので、本番で、ちゃんと思ったことを話せる割合が高くなります。
話せなくても、事前に考えておいたシナリオに沿って、「ああ、あのことはうまく言えなかったな、次はこんな風に言おう」という感じで、反省会をして次に活かすことができます。シナリオがないと、何が言えなかったのかわからなくなってしまい、結局また同じ失敗を繰り返すことが多くなります。
本当に自分が納得して、「ああ、英語でコミュニケーションできてよかったなあ」と思えるような英会話力を身につけると、人生の満足度が上がります。
色々な価値観の人が増えた分、自分のことを本当に理解してくれる人と出会える確率も上がりましたが、日本は価値観のバリエーションが少なめなので、合わない場合は幸福度が下がりがちです。英語が使えると、自分と合う価値観を探すオプションが増えますから、幸福度を上げる機会が増えます。幸福度を上げたい人は、今回紹介したような質の英会話力をつける環境を作ってみることをお勧めします。