カーチェイスが爽快な映画シリーズ「ワイルドスピード ユーロミッション」からの英語表現を説明します。

アクション映画のセリフなんて、現実的には使わないし使えない
というイメージがあるかもしれませんが、使える英語表現の宝庫なんですよ。

ちなみに、オリジナルタイトルは「ワイルドスピード」ではないので、
言ってもわかってもらえません。

毎回違う名前で、今回のは、Fast and Furious 6(激しい、猛烈ななどの意味)です。

すでにシリーズ7作目を迎えている映画、ワイルド・スピードですが、
こういったシリーズものは、話の展開や、使われる英語表現にある程度統一性があるので、
英語学習に向いています。

アクション映画の王道と同じく、ワイルドスピードでも、
犯罪組織絡みの事件に巻き込まれて、解決していくというストーリーの中、
ポンポンとすごいスピードで交渉関係のセリフが飛び交います。

ある凶悪犯罪組織の動きを止める危険な仕事を引き受けるか、引き受けないかの交渉場面で出てくるのが、

Take it or leave it.  これで嫌ならやめておけ 

です。

今回の場合
it その条件を
take 受け入れるか、それとも
leave 放っておく(交渉の場を去る)か、どちらかだ

という意味の英文で、選択肢は受け入れるか受け入れないかどちらかしかない、
つまり、交渉の余地はない、というのが直訳です。

映画の中では、「それが(仕事を引き受ける)条件だ」と意訳されています。

Take it or leave it.  これで嫌ならやめておけ の英語発音のコツ

英語らしく発音するポイントは3つ。

1つ目のポイントは、take itの音のつながりです。

英語を早いスピードでペラペラっと話すとき、
単語と単語をくっつけて、一つの単語のように発音したり、
くっつけた部分の音を変えたりすることがあります。
(リエゾン とか リンキング と言います)

日本語でも、それ、やっておいて。というべきところを、
「そりゃっといてー」のように音をとばしたりくっつけたり変えたりしますよね。

英語の世界の人たちがやることも同じです。

今回はtakeのkの音と、itのiの音をくっつけて、kiと発音します。
itのiは、日本語の「い」の音よりも唇を丸めて、前に突き出して発音します。
唇のまわりの筋肉に力が入らないようにすることが大事です。

2つ目のポイントは、leaveとitの音のつながりです。

leaveのvとitのiの音をくっつけて、/vi/ /vi/ と発音します。
leaveのvの音は、上の前歯4本分を下唇に強めに押し当てて、
触れた部分から息をたくさん通過させます。

唇がビリビリくすぐったくなるような音が出れば正解です。

単語の中で最も強く発音するのは、leaveの最初の母音、/i:/です。
この/i:/はitの/i/とは正反対で、唇の両端を思い切り引っ張って、
ペコちゃんスマイルのような形を作って/i:/ /i:/と発音します。

3つめのポイントは、文章全体のイントネーションです。

AもしくはBのように、選択肢を2つ挙げる場合、1つ目(A)をあげて、2つめ(B)を下げて発音します。
ハンバーガーショップでよく聞かれる、
 お召し上がりですかぁ?↑お持ち帰りですかぁ?↓
のような語調です。両方下げたり両方上げたりしないように気をつけましょう。

少し長めの文章なので、少し難しいと思う人もいるかもしれませんが、
こういうセリフは、ペラペラっとカッコよく発音したいですね。