日本人が英語を聞き取れない第三の理由
実はあまり知られていない第三の「日本人が英語を聞き取れない理由」を説明します。
英語が聞き取れない理由をネットで検索したら、死ぬほどたくさんの結果が出てきて、個人の英語学習者や、英語商材を宣伝して収益を上げているアフィリエイトサイトや、英会話などの学校系まで、それぞれの立場や思惑で理由を説明しています。売りたい・アピールしたい商材、立場によって表現は違うけど、大体同じようなことが書いてあります。
それくらい、英語が聞き取れない理由なんて決まりきったことだ、と言うふうにも考えられますよね。
日本人の英語リスニング上達を邪魔している犯人は身近なアレ!
日本人が、英語の音を聞き取れない第一の理由は、違う音、つまり、間違った音で覚えているからです。
その誤認の仕方にも、二種類あります。
誤認1:スペル=音だと誤認していて間違った読み方をしているケース
読み方を間違えていると聞き取れません。日本語の例を挙げると、土産を「ドサン」老舗を「ロウホ」と記憶していたら 「みやげ」「しにせ」と誰か言ってても、情報が一致せずわかりません。
誤認2:カタカナ発音に置き換えて覚えているケース
cancelは「キャンセル」ではなく「キャンソォ」と発音しますが、「キャンセル」と覚えていたら情報が一致しないので正しい音を聞いた際に一発で聞き取ることができません。文脈から考えたら、時間が経つとわかる可能性はありますが、その処理に疲れて他のことに頭が回りません。
英語には日本語に存在しない母音や子音がたくさんあって、一般的な日本人はこの、英語の母音や子音の音のデータベースを持っていません。
例えば、人だって、顔の特徴を正しく覚えているから、いつもと違う場所であっても
「あ、いつも近所で会うあの人だ!」ってわかりますよね。それは、その人の情報が記憶の中にあるからです。記憶していなければ見てもわかりませんから、知らないのと同じです。

英語の音も同じで、自分がデータとして持ってない音は、拾えないので聞き取れません。
多くの日本人は、日本の英語教育や日常生活で本当の英語発音とちょこっとだけ似ているけど、本当は全然似てないカタカナ読みという特殊な方法で、たくさんの英単語を忘れることができないくらい完璧に覚え込んでしまいます。ほとんどの場合、カタカナ発音と本当の英語の発音は全然違うので、カタカナ発音は英語の音のデータベースとしては使い物にならず、本当の英語発音で話されている英語を聞いて聞き取ることも、その発音で話すこともできません。
だから、正しい音で覚えておいて、いつでも出会った時に耳に入ってくるようにしておくこと・その音で発音できることが大事なんです。
英語が聞き取れない第二の理由は、そもそも知らないものは聞き取れないということです。
知らない歌を初めて聞かされるのと同じで、聞き取れても覚えておけません。「これは秋元康が作った」とか、その人が知ってる顕著な特徴となる情報があれば、それを頼りに特徴を発掘し、記憶を蓄積できて、聞き取れるようになります。テーマや特徴の情報なしにランダムにただ聞き流してもほとんど何も残らないため、聞き取れたり再現できたりするようにはなりません。
ここまでは、どんな英語関係のサイトにでも書いてある普通の情報です。
英語を聞き取るためには、正しい音で覚えて発音できることが大事だということがわかっていただけたでしょうか。じゃあ正しく発音すればいいだけじゃん!と言われそうですが、多くの日本人は英語の音を正しく発音することができません。
どうして日本人は本当の英語の発音ができないのか
ここからが意外と知られていない事実なんですが、なぜ日本人が本当の英語の発音ができないかというと、習ってないからです。


学校教育でも塾でも、英会話学校でも、英語ネイティブの彼氏や彼女も、英語の発音は教えてないんです。みなさんは、英語発音を習う機会がなかったからできないんです。

これが、日本人が英語を聞き取れない第三の理由です。ご存じでしたか?
英語の発音は、なんとなく真似して身につくものではなくて、ちゃんと教え方を知っている専門家から指導を受けて練習しないとほとんどできるようになりません。逆に、ちゃんと習って、指導を受けて練習すれば年齢や英語力に関係なく、必ずできるようになります。この「習ってないからできない」ということは、あまり知られてないというか、言ってない人が多いと思います。
というわけで、まとめますが、
日本人の多くが英語を聞き取れない真の理由は正しい英語の発音を知らないからそしてどうやればいいのか教わったことがないからということです。
英語発音レッスン初回で謝罪する日本人
私の発音レッスンを最初に受けにくる人のほとんどが「すみません、英語の発音は習ったことなくて、できないんです」と言います。
私の答えはいつも同じで「当たり前です。日本の国は、皆さんに英語発音の教育機会を提供することを放棄しました。皆さんのせいではないので、安心してください。これから私がちゃんとできるようにしますから、一緒にやっていきましょう」と言います。
私が教えている日本人向けの英語発音矯正プログラムは、35年以上も前に、私の父が開発したものです。
当時は、英語の発音矯正なんて誰も理解してくれなくて、父は気狂い扱いされてました。
英語発音の重要性を心から信じていた父は、学校で英語発音教育をしない日本の英語教育に対して、毎日のように日本の国に対して怒っていました。
実際に、教育委員会に直訴しに行ったこともあり、相手にされなかったと烈火の如く怒っていました。
私は、子供ながらに「この人はなんでこんなに怒っているんだろう」と不思議に思っていました。
でも、今は父の気持ちがわかります。
父は5年前に亡くなりましたが、なんか私に乗り移ってきたような気がします。
ここ数年は、私が父と同じくらいの勢いで怒りながら、それを熱意に変えて英語発音のレッスンをしています。
正しい英語の音のデータベースを持ってなくて英語が聞き取れないのも発音できないのも皆さんのせいではありません。ちゃんとした方法でやれば必ずできるようになって、英語が聞き取れるようになりますので、安心してください。
メントール英語発音教室では、英語発音矯正をするだけでなく、リスニング力アップにも直結するレッスンをしています。熱くなりすぎて、たまに興奮して発音のことを話してしまうかもしれませんが、指導はとても丁寧なので、興味がある方はぜひ無料体験レッスンを受けてみてください。