リスニングと英語発音の関係
英語の発音とリスニング力は直結しています。つまり、英語発音が正しくできればできるほど、英語を聞き取る力も上がります。また、「英会話力」というと、発信する側に目が行きがちですが、「会話」は双方向のコミュニケーションなので、相手が何を言っているのか聞き取り、理解してその内容に反応することが良い会話、良いコミュニケーションには欠かせません。
リスニング力が高いと、自分が発信する言葉や内容を考えたり口に出すための余裕が増えます。
楽に聞き取れる力=英語処理力の余裕、つまり、リスニング力は英会話力に直結しているのです。
英会話力を上げるための条件は他にもありますが、このページでは、まずリスニング上達と英語発音の関係にフォーカスして説明します。
条件1:1度でちゃんと通じるための英語発音をマスターする
「ペラペラと流暢で、ネイティブライクな発音」に憧れる日本人の英語学習者は多くいます。それはそれで、将来目指してもいいかもしれませんが、今英語があまり話せない/英語を話しても通じない、聞き返される人が最優先でやった方がいいのは、「どんな英語レベルの、どんな国の人が聞いても、1度でちゃんと英語に聞こえるクリアな標準発音」です。
英語は、日本語と音のルールが全く異なります。
見かけ上の流暢さよりも、まずはきちんと誰にでも通じるクリアで正しい発音をマスターするのが最も学習効率も良く、英会話、英語リスニング力上達への近道です。この基礎力がしっかり構築できたら、次のステップに進みましょう。基礎力がグラグラしていると、次のステップでやることが無駄になります。
英語らしい音は、音の出だしが強く発音されて、最後が弱くなって、美しい「間」や「くびれ」があります。英語らしくない発音(日本語のような、力加減や長さを全て均等割にする発音方法)は、音が詰まっていて、塊になっています。

英語は、「間」と「くびれ」が命!

英語は腹式呼吸でたくさん息を吐き、音の出だしと終わりで強弱の差を出す
条件2:ネイティブスピードの英語を聞き取るための英語発音をマスターする
1.「ペラペラな発音」ではなくて「誰が聞いても1度で英語にちゃんと聞こえる発音」をマスターしたら、次にやるのは 2.「ネイティブスピーカーと同じ崩し方、同じスピードで発音できる」=「聞き取るための英語発音」練習です。
1.は通じるための英語発音(スピーキング)
2.は聞き取るための英語発音(リスニング)
です。
ネイティブスピードの英語発音を普段の英会話をやっても構いませんが、「お、この人は手加減しなくていいんだな」と思われて、ネイティブ仕様の英語が返ってくるので、自信がない人は気をつけましょう(笑)
ネイティブスピードの崩れた英語を聞き取るには、同じように発音できる必要があります。
しかし、多くの人は、発音の何が阻害要因になっていて、どの部分が聞き取れてないのかを理解することができないので、以下2つのことをやりましょう。(聞き取れない、発音できないのは人によって様々な原因がありますが話をシンプルにするために、ここでは割愛します)
1.英語発音のルールを知る
2.英語発音のルールを踏まえて、英語の文章をネイティブスピードで発音する
この二つを正しい方法で必要な量やれば、必ず英語が通じて、聞き取れる力が手に入ります。
条件3:余分な音を発音しない(音のリダクション)技をマスターする
クリアで正しい発音をマスターし、次はネイティブがやっているように、音をくっつけたり省略したり、変えたりして、崩したペラペラ英語発音をマスターした後、最後にこのプロセスが必須になります。
ここまでやらなくてもある程度英語を聞き取れるようにはなりますが、間違って発音している音、余分に発音している音(特に、子音の後の余分な母音)を、鱧の骨でも抜くかのごとく、丁寧に、細かく除去して発音できるようになると、音が原因で聞き取れないと言うことはほぼなくなります。(知らない単語は、聞き取ってもそれがなんだかわからないので、また別の問題です)
条件1と条件2はある程度世の中に情報が出回っているので、教えられる人がいますが、条件3はもはや職人技ですので、ちょっと英語発音に詳しいくらいの人ではできません。
メントール英語発音教室は、色々な教材や教室でリスニング対策、英語発音矯正をしたけど解決できなかったというこの音のリダクション指導が得意です。雑音除去を完璧に行い、除去した状態で発音できるようになると、何度聞いても聞き取れなかった部分が聞き取れるようになります。
私はこの除去について百戦錬磨ですので、誰にも負けません。できる限り除去しまくります。
例えば、最低限のレベルでも、以下のようなポイントをお教えします。※外部でたまに開催する、単発講座などでは時間に限りがあるので、下記に絞り込んでお教えします。(発音教室に通っていただく場合は、全てのポイントをお教えします)
- 【1】消える音
- 語頭のh
- 語の真ん中、語尾のt/d/p/b/k/g
- 【2】くっつく音
- リエゾン
- 口蓋音化
- 【3】日本人が誤解して覚えている音(間違って教わっている音)
- s/th/f/v
- 語尾のL
- 弱母音(あいまい母音)
- 【4】発音してはいけない音
- 子音単体の後の余分な母音
例)bad /b/ /ae/ /d/ なのに /b/ /ae/ do/ と発音(赤字のoは存在しないので発音してはいけない)
- 子音単体の後の余分な母音
- ネイティブスピーカー同士の雑談英語が聞き取れない
- 英語が早すぎるように聞こえることがある
- 洋楽、洋画や海外ドラマの台詞が聞き取れない/はっきりと理解できない
- リスニングの練習をしている時、何度聞いても聞き取れない部分がある
- ネイティブが話す英語の音で発音されない/音が変化するのは知っているけど、いつ、どんな風に変化するのかいまいち理解できない
- 発音に自信がない/確信が持てないまま音読を続けている
という方は、上記項目は最低限マスターする必要があります。教室のレッスンで、一緒に発音してリスニング力の変化を実感できます。発音も良くなり、リスニング力もアップして一石二鳥です。
メントール英語発音教室では「慣れるまで何度も聞いて、英語耳を作る」とか「とにかく、ネイティブになったつもりでたくさん声に出して練習する」といった、わかるようなわからないような、曖昧な説明はしません。具体的に、体系的に説明し、教室をやめても、自宅で再現可能で持続性がある教え方をします。