正しく英語音読ができると英語のリーディング、リスニング、スピーキング全てのスキルが上がります。
仕組みはとても単純で簡単。

正しく音読ができる=通じる(正しい)発音ができる=ネイティブの英語が聞き取れる

英語表現(英語フレーズ)や単語に出会って気がつく機会が増える

覚えやすくなる(記憶に定着する)

英語表現をパッと取り出せる=英会話ができる
正しい音読で効果を最大化するためのカギは「発音矯正」です。
- リーディング力が上がる
- 暗記力が高くなる
- 文法力が上がる
- 英会話力が上がる
どうして上記のような効果があるのか、しっかり理解していただいた方が納得できて、音読学習を続けるモチベーションにつながると思います。
長いですが、なるべくスッキリ頭に入るように工夫して書きました。音読で英語力を総合的にアップさせたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
英語音読は最強の英語学習方法って本当?
通じる英語、聞き取れる英語力を同時に構築するための方法として、音読が注目されています。自力でできそうだし、自力でやればお金もあまりかかりません。実際に音読学習をやっている人も多いと思います。
でも、正しい発音とイントネーションで音読しないと、効果は半減。
そして、正確な英語の音とリズムで「口からパッと出てくるレベル」まで覚えていないと、使える英語力にはなりません。
あなたは正しくて効果的な音読、できていますか?
音読はしているけど「お勉強のための英語」になってしまっていませんか?
私が生徒さんに教えている方法で音読をできるようになると、4ついい事があります。
音読は、リーディング力をあげるためだけの学習法ではありません。また、ただペラペラと速読をするための学習法でもありません。
音読は、正しい方法でやると英語を読めて、聞き取れて、(単語や英語フレーズを)覚えられて、話せるようになるという1粒で4回美味しいとてもお得な英語学習方法なのです。
英語音読で得られる効果を技能別に解説!
1. 音読でリーディング力が上がる
1-1.英語を英語のまま理解できるようになる
音読をするとまず、文字を見て音を出す力があがります。続けると、英文を早く読めるようになります。早く読めるだけでなく、英語を英語のまま理解できるようになるんです。
やってみたくなりませんか?
特におススメな人は、英語を日本語訳するクセがある人。日本人英語学習者は英語を日本語に置き換えて理解しようとする人が多いんです。
学校で英文和訳が必須だった時代の人は特に。
英語の文字をダイレクトに吸収して、英語の意味に変換しやすいやり方が、音読です。というわけで、「英語を英語のまま理解できるようになりたい」という人に大変おすすめの学習方法です。
※ 始めた時の語彙力や文法力によって進捗に差があります
効果がない音読の原因
でも、自己流で音読をしている人の多くはこんな悩みを抱えています。
「音読すると、英語の意味が頭に入ってこない」
1-2.音読すると意味が頭に入ってこないのはどうして?
それは、読み方が「音を追いかけるだけ」のシングルタスクモードになっているから。
初心者が音読をすると「音を正しく出すのに精一杯。意味理解まで頭が回らない」という人が多いです。
なぜでしょうか?
音を出しながら内容を理解するのはハードルが高いから。
音読初心者が二つのタスクを急に同時にできるようにはなりません。
音読をしている途中で、「内容は何でしたか?」と聞くと、「内容まで考える余裕がなかった」と答える人がほとんどです。特に、学校の英語では、発音確認のために音読を生徒にさせる先生が多いので、意味理解よりも声に出して発音することを重視する傾向が強く、こんな学生時代のくせを引きずっている大人が大半です。
でも、読み方次第で、内容を理解しながら読めるようになりますよ。
1-3.音読で音と意味を同時に追いかけられるようになる方法はこれだ!
効果がない音読を効果がある音読に。
英語を音読する時に「音出し」と「意味理解」のダブルタスクを同時処理できるようにするのが、効果ある音読のカギ。
ダブルタスクができるようになるためには、「音出し」を自動化してしまえば良いのです。
脳に余裕がないと、音と意味を同時に追いかけて処理することができません。
日本語だったら、話を聞いているフリして空返事しながらメールを読めちゃいますよね?適当な返事の表現が自動的に口からでてくるくらい馴染んでいるからです。いちいち考えず、自動的に口から出てくる表現を言いながら、馴染みのある日本語の表現を理解するのはそんなに難しくないはずです。

自動化で「言う」と「理解する」を同時処理!
では、自動化するにはどうすればいいか?
正しい発音で丸暗記してしまえばいいのです。丸暗記すれば、自動的に出し入れできるようになります。
つまり、効果的な音読力をつけるためには、発音矯正をして、意味処理のための下ごしらえをするのが成功の鍵。
発音の自動化によって脳に余裕ができたら、今度は意味理解のために脳をセッティングしましょう。
何となく音読を続けても、自動的に意味に注意をむけられるようにはなりません。
自己流の音読を続けていて効果を感じられない人は、意味に注意を向けるセッティングができていない可能性が高いです。
自信がない人は、プロに一度チェックしてもらうのがおススメです。
私は、教えている生徒さんの音読力をチェックするために、英文を音読してみていただくことがあります。
1パラグラフも読んでいただくと、普段どんな音読をしているのか即座にわかります。音読で、発音力、リスニング力だけでなく単語力、文法力なども大体わかります。
診断に使う英文はその人の現在の英語力によって変えているので、お話を詳しく聞いて個別に選んでいます。
2. 音読で記憶力もアップ!
2-1.音読すると理解できる。理解できると、記憶できる。
音読すると、リーディングの時に意味があやふやな単語を理解しやすくなります。
理解できない単語や文章を記憶するのは難しいですよね?理解できるものが増えるということは、記憶する力も上がるということなのです。

よりお借りしました。
声に出さなくても音読効果?
普段私たちが黙って本を読んでいても、実は心の中で自動的に文字を声に変換しているのです。音読というのは、普段頭の中だけでやっていて、声に出していないものを、声を出して行う学習方法です。要するに、目で見た文字を声として出す練習を音読と呼びます。
実は声に出して音読すると、頭の中で文字を声に変換する時より、それぞれの単語に対してしっかり注意を向けられるようになります。特にリーディングスキルがまだ発展途上の人にとって、音読すると黙って読む(黙読)よりも理解が深まるという研究結果もあるくらいなんですよ。
つまり、音読は英語学習において自然で効果的な方法なのです。音読反対派の人にももっとこの効果を知ってもらいたいと思います。
2-2.音読すると、リーディングの処理スピードもアップ!
音読練習をたくさんすると、単語を見ただけでその音や意味を自動的に理解するスキルが上がります。その結果、読む速さや理解度も自然と高まり、リーディングスキル全体の向上につながりやすくなります。
なぜでしょうか?音読によって文字や単語の解釈が素早く、無意識的にできるようになり、結果として読むことがスムーズになるからです。
さらに、英文の内容をより深く理解しながら効果的に音読するための追加ポイントを紹介します。「英文の内容が聞いている人に伝わるように」とか「主人公の気持ちを伝えるように」といった点に注意を向け、発音だけでなく、抑揚、読み方、文の区切り方などにも注意をしましょう。
こうすることで、英語が情景、状況と共に深く入り込んでくるので、前に読んだ部分が記憶に残りやすくなります。
記憶できると「わざわざ思い出す」苦労が不要になり、脳みそに余裕ができますから、次に読む内容を処理することに全力投球できて、スピードが上がるという簡単で単純な仕組みです。
2-3.音読に最適なスピードはどのくらい?
英語のスキルレベルにもよりますが、声を出して読むと大体、1分間に読める語数は100~150語くらいです。英語圏のテレビやラジオのキャスターが1分間に読み上げるのはだいたい145-180単語くらいです。
いかがですか?1分に100−150単語だと、皆さんがイメージしている「ペラペラ流暢な英語」と比べるとだいぶ少ないイメージかもしれません。
スピード重視のテスト対策と音読
音読の速度には限界があるので、どうしても処理スピードが落ちてしまいます。TOEICのように大量の英文をかなり限られた時間内に処理して問題を解かねばならない状況で「音読グセがつくのは良くない」とアンチ音読派の先生が一定数存在するのはそのためでしょう。
テストはスピード処理が命。テストスコアを上げるためのリーディングでは、黙読による意識的な速読練習も必要になります。黙読のスピードが遅い学習者は、音読をする前にやるべきことがあります。単語やフレーズの読み方を調べておいたり、音声CDのお手本や、先生がモデルリーディングするのを聞いて、耳と脳に「正解の音」の下地作りをしましょう。お手本のように黙読するには何をどうすればいいのか、コツを具体的に理解してから読むことはとても重要です。
【参考情報】1分あたりの語数
150:ノンネイティブの英語中級レベル
160-180:TOEICリスニングテスト
145-180:英語圏のニュース
Native speakers on average speak 250 words per minute, while the average intermediate non-native speaker is comfortable with around 150 words per minute
BBC – You need to go back to school to relearn English
The average across all 170 stations is 2.38 words per second, with a median of 2.43 words per second.
Forbes – How Fast Do People Speak On Television News?
また、学校のクラスなどで、生徒が一斉に音読した場合は、全員が同じペースでゆっくり読むので、特有のイントネーションになってしまうことがあります。みんなで読むと、クラスの学習意欲を高める効果もありますが、弊害もあります。それぞれが自分のペースで読む方法を取り入れるなど、指導のバリエーションも必要ですが、生徒の数と授業の限られた時間でやるのが難しく、個別能力に合わせて指導できる先生も限られているのが現状です。
よって、学校の英語教育や塾などで、正しい音読方法をマスターするのは難しく、多くの大人が自己流の効果が低い音読を続けて悩む状況が広がっているのです。
2-3.記憶力と処理力アップのキーワードは「ワーキングメモリ」
ワーキングメモリは、情報を一時的に貯めておいて、同時にそれを使って何かをするときに利用する記憶のシステムです。このコンセプトは、Baddeleyさんと Hitchさんという人が1974年に提案したものです。
彼らは、以前のモデル(Atkinson and Shiffrin, 1971)が、短期記憶と長期記憶という2つの分類だけではうまいこと説明できませんよと指摘して、記憶についてのモデルを進化させました。
ワーキングメモリの主な特徴:
・情報を処理して貯めつつ、目標を達成する行動を支える
・目標を達成するために、情報の内容を変化させる能力がある
ちょっとわかりにくいですね。
例えば文章を読むとき、どうやって前の文の内容を覚えておきながら、次の文を理解すると思いますか?
Baddeleyさんのモデルでは、ワーキングメモリは次の3つの部分から成り立っています
1. 全体を制御する部分
2.一時的な情報を貯めておく部分(音韻ループ)
3. 長期記憶から情報を取り出す部分
特に言語学習と関わりが深い「音韻ループ」は、さらに2つの部分に分けられます。
音韻ストア: 音の情報を2秒程度保持する(たった2秒分なんてケチですね)。
構音リハーサルプロセス: 保持された音の情報を繰り返し復唱して長く保持するプロセス。
リスニングする時は、情報は直接音韻ストアに入ります。一方、リーディングでは、先に構音リハーサルプロセスを経て、次に音韻ストアに情報が入ります。
音韻ループは外国語学習で、新しい単語や文法知識を覚えるのにとても重要です。新しい言語の音に初めて出会った学習者は、音韻ループという場所に新しい音声情報を一時的に貯めておきます。これを長期記憶へ移動させるための行動をします。
つまりずーっと覚えておいて、常時出し入れできる英語の在庫を持つためには、この「ワーキングメモリ」をうまく使えるようにすることが大事なんです。
私が音読指導をするときは、生徒さん一人一人のその時の音韻ストア(2秒しか読んだり聞いたりした情報を持っておいてくれないスペース)にどれくらいの単語量を貯めておけるのか、能力を見ながら読んでいただく英語の単位を調整しています。
みなさんが2秒で覚えられる量がだんだん増えていくのを眺めるの、とっても楽しいんですよ🎶
そしてみなさんも嬉しそう。最高ですね。
出典:Baddeley, A. D., & Hitch, G. (1974). Working memory. In G. H. Bower (Ed.), The psychology of learning and motivation: Advances in research and theory (pp. 47-89). New York: Academic Press.
- 音読って不自然?リーディングの邪魔になる?
初級者と上級者の音読は効果がこんなに違う!
初級レベルの読者と上級レベルの読者では、読むときの注意の向け方に違いがあります。
初級の読者は、単語を音に出すことと、単語の意味を理解することの2つを同時にはうまくできません。初級者は単語の音と意味を行ったり来たりしながら理解しようとします。
一方で、上級の読者は、単語の音を出すことが自動的にできるので、意味に集中できます。それだけではありません。単語を音に出すことと、意味を理解することを同時にできます。
音読練習は、この「単語を音に出すプロセス」を強化するものと言えます。音出しを繰り返すことで、音出しが自動化されます。結果的にスムーズに読む能力がアップして余力が出るので、黙読している時の理解度も上がっているのでしょう。
初級レベルの読者と比べると、音読上級者はどれだけ効率的に読めているかがわかりますね。初級者のまま長く音読を続けるより、なるべく早く上級レベルに行くためのコツをプロから教わって上級者として音読を続ける方が、はるかにコスパが良いのはいうまでもありません
- レベルチェックの基準は以下のとおりです
3. 音読ができると文法力が上がる
3-1.音読すると読んだ英文の理解力が上がる!
音読は、リーディングの意味理解にどんな影響があるのでしょうか。音読をする際、発音だけを気にし過ぎると、読んでいる文章の意味理解があやふやになり、言葉をただ声に出しているだけの「空読み」になりかねません。
日本の高校生を対象にした調査結果で(卵城、1995)、「音読でどの部分に気を使っているか」という問いに対し、「発音に気を使う」「意味を理解しようとする」「文のまとまりごとに分けて読む」など、さまざまな視点から音読を行っていることがわかりました。
そして、発音を気にしたり、意味を理解しようとした学習者は、音読後の内容理解テストでよい結果を示した、ということです。つまり、発音や意味の理解に集中して音読を行うと、文の内容を把握するのに役立っていることが実際にわかったのです。
文章の構造がわからないと、正しく意味を理解することはできません。正しく意味をとりながら音読するということは、文法力も強化することにつながるんです。音読をしている人にとっては、根拠ある自信に繋がりますね!
さらに、先生が「意味を理解しながら読んでください」と指示を出すと、学習者はその通りに行動する傾向があり、それが良い結果に繋がることもわかりました。つまり、「音読の時は発音の良さ最優先」と考えていても、先生が「意味も理解しながら読みましょう」と指導すれば、軌道修正ができるということです。つまり、音読は専門家による正しい方向性と重点ポイントの示し方が成功の鍵を握っているのです。
出所: 卵城祐司(1995).「音読における知スタイルの分類と評価」。「STEP Bulletin」7巻 13-27頁
3-2.音読力は文法力!
音読した時に、「文節の区切り」と「内容の伝達」の2つの観点で読むことが大事です。なぜならば、英文の理解度と直結しているからです。具体的には、正しい文節で区切りながら読むスキルと、読んでいる内容を正確に伝えるスキルが、内容理解度を示しています。
メントール英語発音教室では、中級―上級者の方の場合、最初の無料体験レッスンでまとまった英文を読んでいただくことがあります。そうすると、発音だけでなく英語力全体の穴がわかるからです。何も弱点を暴いて意地悪をしてやろうということではなく、自分ではできると思っていたけどできないことを客観的に知っていただき、今後必要な学習ポイントを明確にすることが目的です。つまり、私は皆さんに英文音読をしていただけば、単語力から文法力、会話力まである程度わかってしまうんです。怖いですか?(笑)
3-3.あなたの英語理解力は初級?中級?上級?
ペラペラと流暢に英文を音読できることが大事だと勘違いしている人は大勢います。音読がうまい人が必ずしも内容を理解しているわけではなく、逆もまた然りです。
「空読み」(単語を正しく発音しているものの、内容を理解していない読み方)は危険です。音読の本当に大事な事と効果を正しく理解していないと、空読み力を強化することになりかねません。音読するとき、読んでいる英文の内容を正しく伝える力を同時に強化することが欠かせません。
うまく音読できるけれども、内容理解が深くない学習者と、逆にうまく音読できないけれども、内容をよく理解している学習者をどうやって区別すれば良いでしょうか?自分自身がどちらなのか、わかりますか?
英語力と音読力が乖離している人、実はたくさんいます。
特に単語もたくさん知っていて、文法もバッチリ、英語上級者と位置付けられている人に特に顕著なのが、単語も知っているし、文章の構造もとれるだけに、自己流で間違った音読をしてしまっている人。英単語、文法、読解力と、英語音読力は一致しないことが多いのです。
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4. 音読で英会話力が上がる
英単語でも、英語フレーズでも、英文でも、覚えているものは、口からパッと出てきやすいですよね。ここまで説明してきたように、正しい音で発音して、意味を理解しながら音読ができるようになると、良い英語の在庫が増えます。必要な時に出せる英語の在庫があると、心と脳に余裕ができます。余裕があると、相手の話を聞き取ることにエネルギーをたくさん使うことができます。
聞き取れない部分があっても、余裕があるので理解したり、わからないところを質問することもできちゃいます。そして、相手の話に対してどんなリアクションをしようか、考えることができるようになります。つまり、コミュニケーション全体の質が上がって、会話力が上がるというわけです。
発音を自動化。単語やフレーズも自動化。
この2つができるだけで、かなり脳に余裕ができるのは、自動化できた人にしか実感できませんが、英語でコミュニケーションをするのが本当に楽になります。楽っていう字は楽しいという字と同じ。
楽で楽しい英語コミュニケーションの大ボスは、「正しい音読力」だということがおわかりいただけたでしょうか?
- 英語をたくさん覚えているのに会話ができない人
まとめ:英語音読の効果と、効果があるやり方
- リーディング力が上がる
- 暗記力が高くなる
- 文法力が上がる
- 英会話力が上がる
1.今の自分の英語レベルに合う素材を選ぶ
2.近い音ではなく、完璧に同じ音で声に出せるようにする(完コピ)
3.音だけでなく意味も追いかける(ダブルタスク)
4.初心者の段階で、プロの手を借りて正しい方法をマスターして上級者になってから長く続ける
・自分の英語レベルがわからない
・どんな素材を選べばいいかわからない
・今音読しているけど、やり方や使っている素材が適切かわからない
・音があっているか不安
・意味まで追えず、空読み(音だけなぞっている)になってしまう
など、不安がある方はぜひ一度無料診断を受けてみてください。
発音教室への勧誘や教材の販売などは一切行いませんので、安心してください。
ただし、冷やかしや、ただ無料で情報を取りたいだけの方はご遠慮ください。インターネットに無料の情報は大量に転がっていますので、そちらをご覧ください。
音読で最も大事なポイントはこれ!
音読で英語の総合力を上げる第一歩は、適切な英語を音読ること。
「何を読むか」が大事。自分の英語レベルと、目的に合う素材を選ぶこと。
これは効果的な英語音読をするために最も重要なことです。
・よく使われている英文(英語フレーズ)
・ネイティブライクな英文(日本人が作文したような英文ではなく)
・リズム良く読める英文
この条件を満たす英文を、正しい発音とイントネーションで必要な回数音読できるようにしましょう。どんなレベルや目的の人でも、まずはここからスタートです。
英字新聞や、洋書、ニュースのシャドーイングやリピーティング、音読などは必ずしも効果があるとは言えません。書き言葉として良い英語と、声に出して読むのに良い英語は、違うからです。
もちろん、書き言葉でも声に出して読みやすい英語になっている場合もあります。でも、全てがそうではない点に注意が必要です。
上級者でもやりがち!間違いだらけの音読
英語発音、音読レッスンを17年間やってきた中で、初級者はもちろんのこと、上級者、特に英検、通訳案内士、TOEICハイスコアを持っているような人であっても、以下のような課題があることを実感しています。
・発音やイントネーションが合っているかわからないけど、とにかくやらないよりはマシだから不安なまま音読やシャドーイングを続けている
・「英語っぽく」「ペラペラと」「流暢に」「流れるような発音」をしようと見様見真似でやっているけど、なんかネイティブと違う気がする
・どこで区切って読めばいいかわからないけど読んでいる、意味が頭に入ってこない

ネイティブはみんな英語の達人か?良文 vs 悪文
- 英語ネイティブが作った英文なら音読に向いてる?
英語ネイティブで頭がいい人でもみんなが良い英文を書けるわけではありません。
特にインターネットの世界には語法、文章構成、文法がだいぶおかしな感じの英語も大量に出回っています。つまり、音読する英文、自分にインストールする(暗記して使う)英文は、良いものを選ばないと、効果半減どころかまともに声に出して読むこともままなりません。
私は、生徒さんの目的やレベル、個性に合わせてその人に最適な英語の良文を選ぶのが大大大得意です。
発音レッスンでは、生徒さん一人一人に合わせて英文をお見立てするのが楽しく、皆さんによろこんでいただいています。
というわけで、音読に適した英文やテキストは人によって異なることから、「これが万能のおすすめ教材」という情報提供ができません。代わりに、選ぶときの必須条件、基準を後ほど紹介します。
では、良い英語素材を選んで音読をすると、どんな効果があるのか、具体的に説明します。

効果がある音読方法をマスターするまでに必要な期間
メントール英語発音教室で、効果がある音読方法の基礎をマスターするまで、大体45レッスンくらいが平均的な回数です。週に1回(1レッスン30分)で11−12ヶ月くらい、週2回受講の場合、吸収効率が良くなるので、35レッスンくらいでできるようになる人が7割くらいです。つまり、しっかり個人指導を受けると完璧で、英語力が全体的に向上するような音読ができるようになります。しかも1年未満で。
想像より長いですか?
この回数は机上の空論ではなく、17年間の経験から出てきた数字です。
誰が教えてもこの回数でできるようになるわけではありません。
私は、生徒さん一人一人に必要なことを、その人ができるように、適量お教えするからこのレッスン回数でできるようになります。上達への道と指導法をたくさん知っているからです。
例えば、最初は2、3パラグラフの英文でもハアハア言いながら読んでいた人が、1年も経つとこんな長文を平気で音読できるようになります。
私はこれまで17年以上、累計3万レッスン近く英語の発音指導をしてきました。
発音矯正の基礎が終わると、生徒さんには、短文から長文まで、様々な英語を音読していただきます。
一生涯英語が無料で上達し放題になる!
完璧な音読を自力でできるようになったらもう無敵です。
「どんな英語でもいつでもどこでも完コピ」できる力が付きます。
私は、教室を辞めた後も、自力で効果的な音読ができる力が付くようにお教えします。自力で正しくできるレベルまで持っていかないと意味がないと思っているからです。それに、先生付きでないと正しくできないようでは、一生英語学習にお金を払い続けることになり続きません。
音読を身につけると、文字の英語、英語の音声、英語の動画、あらゆる英語を無料でパクり放題、インストールし放題の大フィーバー状態になります。
完璧な音読をマスターしたら、一生涯英語はタダで手に入るのです。そういう意味でも、大変おすすめの英語上達方法です。

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音読を実践した人の声とよくある質問
音読をしている人達の声をネットから拾ってみました。
―ネット民の音読についての感想に、英語発音、音読のエキスパート的観点でツッコミを入れてみます。―
・リスニング対策にもなるし、速読もできる。音読は最強
→そうなんです!正しく読む力は、聞く力になりますよ。ただしただペラペラと速読しないように注意してやりましょう。
・どうも読書の基本は『音読』のようですね。
→音を追いながら意味を理解できると、頭にグングン入ってきて最高に楽しいですよ。特に中学校の最初の段階からやるのがおすすめです。
・音読はマジで効果ある
→そうなんです。実感できるっていうことは正しい方法でできているんですね。
・2ヶ月音読ガチっただけで英語の偏差値52から70まで上がった
→これまた、正しい方法に出会えて効果が目に見える形で上がってよかったですね。特に受験生は眠くなったとき音読をやるのがおすすめ。声出しながら眠れる人はいませんからね。
・単語覚える時に音読取り入れたら世界変わった。
→単語でも文章でも、正しい音で覚えておけば聞き取れるし、聞き取れると英語を聞いているときにパッとその単語が耳に入ってきます。見える景色(聞こえる世界)が一気に広がりますよね。
・4技能中3技能が鍛えられるからね。(ライティング以外)
→ そんなことないですよ。ライティングも鍛えられます。読んで覚えた正しい英文をライティングやスピーキングでそのまま使ったり、主語や目的語、時制などを変えて応用すればいい英語、正しい英語を書きたい放題。おまけに間違いもないのでいいことだらけです。
・私英単語、声に出して覚える派です!
→私もその一派です!声に出さなくても、実は脳内で音読しているんですよ。音読の布教活動をして、周りに音読派を増やしてくださいね。
・音読になんの意味があるの?と思う人は、とにかく「完全に構造を説明できる英文を暗記する」ことを目的にしてみましょう。英文は九九と同じ。それに触れた分だけ引き出す速度も上がり、あらゆる文構造の理解が早まります。
→そう、「完全」というのがポイント。そして、完璧なものを繰り返すことで「引き出す速度」が上がる。効果をうまく説明していてお見事な感想です!
・英文構造を明らかにしてきちんと精読をして、それを強くインプットすればいいんです。その手段として、音読が効果的なわけです。
→速読、多読をすすめる人もいますが、それぞれ目的が違います。基礎力を総合的に底上げするためにはまず精読、その手段として「意味のある音読」がおすすめです。
・オーバーラッピングと音読ってどっちの方がいいですか?オーバーラッピングができれば音読しなくて大丈夫ですか?
→オーバーラッピングだと、音を再現することの方に意識が向きがちです。目的が違うので、音と意味両方を追いたい人は音読もやりましょう。
・受験生で音読するときに発音、イントネーション、音の連結+英文の意味を意識してやってる人、できる人そんな居なくない?ほとんどの人は英文の意味を意識して速読に繋げる音読をしてると思うからリスニング力上がらない気もするけどなぁ
→鋭いツッコミですね。発音やイントネーションなどは自然に身につくものではないし、学校ではあまり習う機会がありません。これらをきちんと習ってできるようにしてから音読をするのがおすすめです。空読みではなく、ちゃんと読める力がついて結果としてスピードが上がったのなら、ペラペラ早く話されるネイティブ英語も聞き取れます。だからリスニング力もアップ。
・音読って最初の何が良いのか分からず「全く成績上がらなそう」って何回思ったことか
→独学だと最初そう感じる人が多いでしょう。間違った方法では続けない方が良いです。でも、このコメントをした方は方法を途中で改善するか、最初からやり方が良くてだんだん効果が出てきたから続いたのでしょうね。よかったです!不安な人は、プロの助けをかりましょう。最初が肝心です。
・受験期に構文取りながら一日4hの音読を半年以上続けたのに成績下がった私は少数派なのかな音読否定するつもりはないし今でもやるけど、それに時間使って多読が疎かになった気がする
・音読って何意識してやればいいですか?
→発音、イントネーション、スピード、文章の構造と意味です。
・音源ない教材が結構ある
・音読っていうのは音声なしでいいんですかね?
→正しく読める人は無しでいいです。正しく音読できるというのは、聞いたことがない曲を譜面読んで再現できるということと同じです。譜面を正しく読んで正しく再現できない人、できているか自信がない人は、音源を聞いてあっているか確認しましょう。
音読はうろ覚えの歌をカラオケで歌うのと同じ。サビだけ知ってて歌える歌を全部完コピするようなつもり(要領、手順)でやると良いです。その歌をちゃんと覚えてないと、歌えてるのか、その歌に聞こえてるか判断できない。先生(判定者)がいない人は、音声素材があるものをやりましょう。
・音読って、早く文章を読むためのものだよね?でも、黙読でも同じように早く読めるなら、わざわざ声に出さなくてもいいってこと?
→早く文章を読むための音読は、空読まっしぐらで意味がありません。黙読でも頭の中で音声化して読んでいるから適切なスピードで文章の構造をきちんと読み取りながらの脳内音読はおすすめです。ただ、声に出した方が会話力、リスニング力にもつながるので両方やって効果の違いを感じてください。
・音読しながら解くと内容入ってくるのに黙読だと全然内容入って来ない
→もう一歩、音読力を上げると、音読しても黙読しても内容がしっかり入ってくるようになります。適切な英文を使っていない可能性があります。読む英文の種類やレベルを変えるなどして、黙読でもちゃんと読める力をつける訓練もしましょう。
・意味の塊で区切って読む
→意味の塊で正しく区切って読むことができる
→文章の構造がわかっている
→英会話をするときに、情報を少しずつ付け足しながら色々なことを伝える練習ができる
つまり、正しく区切れる力=英語らしい通じる意味の塊(チャンク)を出し入れしながら並べたり、相手が話す英語の情報を意味の単位で消化して理解できる力がつきます。
音読の具体的なやり方はこちらをご覧ください