こちらは、外資系企業にお勤めの専門職の生徒さんが会社負担で英語発音矯正レッスンを受講された時にリクエストされた「24レッスンの効果と、25-48レッスンの目標」です。
ちょっと硬い文章ですが(会社の上司提出用なので)、参考にしてください。
【1-24レッスンまでの課題と成果】
レッスン開始前に確認された課題は以下の通り。
- 欠音:英語では日本語より声量、息の量が多く必要であるが、英語に必要なだけの息の量がコンスタントに出せない状態にあり、語尾や語頭の欠音が多く見られた。
- イントネーションがフラット:日本語は、単語の音節間の強弱や長さが均等に配分される言語である一方、英語は不均等である。英語を話すときも日本語のような音の配分になっていたため、英語話者に伝わりにくいイントネーションの単語や英文が多く見られた
- 母音、子音の問題:英語には日本語にない母音や子音が多くあるが、いくつかの母音について日本語の母音で代用して発音している問題が見られた。また、子音についても、s、zの息不足、th、l、r、f、vなど間違えて発音すると意味に影響を及ぼすものについて正しく発音できていない問題が見られた。
1−24回のレッスンでは、英語の母音、子音を正しく発音し、個別の単語のイントネーション、連語のリズムを習得することにより、文章を正しく英語らしく発音するための基礎構築を中心に行った。
本人の熱心な努力により、息の出し方に大きな改善が見られ、欠音が減少し、母音や子音を正しく発音できる割合が大幅に増えた。成果としては、クリアスピーチをするための地盤作りが十分にできたと言えるレベルに到達した。
【25-48レッスンまでの計画と目標】
これまでに培った母音、子音、イントネーション、リズムを文章の中で再現して、正しく、誰が聞いても1回で意味が通る文章がさっと口から出てくるようになるための訓練を中心に行う。
このために、決まり文句(チャンク)を、母音、子音、イントネーション、リズムを意識して反復練習する中で、無意識に音を再現できる率を上げていく。
同時に、リスニング力向上のために、音のリダクションをしながら発音する訓練も行う。
これによって、ネイティブスピードの早くて崩れた英語を聞き取る力を向上させる。また、短文がある程度身に付いたら、まとまった長さの文章を英語らしく発音できるように音読力を上げるトレーニングも取り入れ、最終的にはプレゼンテーションや会議での発言を不自由なく行うことができるレベルを目指す。
独学でやっていると、課題把握や、効果測定や、目標設定を適切にするのが難しいので、発音矯正の個人レッスンを受けて無駄なく、ちょっとだけ無理して最大限の効果を出していただけるように色々な工夫をしています。