「英語の動画を見せているのに、うちの子全然話してくれない…」そんなモヤモヤを抱えている親御さんへ。実は、多くの家庭が陥りがちな「勘違い」があるんです。17年間子供たちの英語教育に携わってきた専門家が、動画学習の本当のところと、英語が得意ではない親御さんでもおうちでできる効果バツグンの英語習得法をお教えします。

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「英語の動画を見せているのに、うちの子全然話してくれない…」そんなモヤモヤを抱えていませんか?

英語の動画やアプリは、忙しい親御さんにとって頼りになるツール。でも効果を知らずに使うと効果は半減してしまいます。実は、多くの家庭が陥りがちな「勘違い」があるんです。この記事では、17年間英語教育に携わってきた専門家が、動画学習の真実と、英語が苦手な親御さんでもできる効果的な動画、アプリの活用方法を説明します。

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この記事でわかること
  • 英語動画だけでは子供が話せるようにならない科学的理由
  • 効果的な親子英語会話の方法
  • 英語の動画やアプリを活用した正しい英語教育法

夏休みの子供英語教育、こんなお悩みありませんか?

夏休みで子供の幼稚園や学校がお休み。親にとって子供との時間が増える今、多くの保護者が抱える悩みがあります。

よくある保護者のお悩み
  • 英語動画を毎日見せているのに話せるようにならない
  • どんな英語番組を選べばいいかわからない
  • 英語アプリや動画の教育効果に不安がある
  • 子供への英語声かけ方法がわからない
  • 子供が英語を話すのが遅くて心配

動画やタブレットに頼りがちな現代、「英語の番組を見せれば自然に英語を話せるようになる」と期待する親御さんも多いでしょう。しかし、実はここに大きな誤解があるのです。

【検証】英語動画だけで子供は英語が話せるようになる?

「英語は耳から」の落とし穴

「英語のテレビ番組(動画)を見せているけど、話せるようにならない…」 「動画を毎日見せているのに、なんで英語を話さないの?」こうした疑問を感じる保護者は少なくありません。確かに英語の発音や英語のリズムをマスターするためには「聞くこと」が欠かせませんが、ただ聞かせても効果がないことをご存知でしたか?

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テレビ(動画)だけでは言葉は話せるようにならない明確な理由を説明します。

下記は、英語のテレビや動画と、親子(人間同士)の会話に見られる特徴を比較した表です。どちらが良いとか悪いということではなく、それぞれの特徴を知っておくと活用方法のヒントになります。

【比較表】テレビ(動画)視聴 vs 親子会話の決定的違い

比較ポイント英語テレビ・動画家庭での親子会話
話しかけ方一方的・いつも同じ子供のレベルに合わせて調整
スピード早いことが多いゆっくり・繰り返し可能
子供の理解度に応じた調整反応なしすぐに言い換え・説明可能
話す練習なし自然な会話で実践
子供の興味合わないことも多い目の前のことについて話せて興味をひく
話す相手画面の中の知らない人大好きな人とのコミュニケーション

ここで、聴覚障害の両親を持つ子供の言語発達研究の例を紹介します。たった1人の例で何がわかるんだ!と思うかもしれませんが、これはあくまで代表例として言語学の文献に登場しているもので、似たような事例が多くあるということです。だからこそ、言語習得分野の研究で専門家はみんなこの事例を学ぶのです。

【実証事例】テレビを見るだけでは言語習得ができない「ジム君(3歳9か月)」のケース

【実例】テレビだけでは言葉は育たない:「ジムくん」のケース

ジムくん(3歳9か月)は、耳の聞こえない両親に育てられました。
お世話はしっかりされていましたが、両親は手話も音声言語も使わなかったため、ジムくんは主にテレビから言葉を聞いていました。その結果年齢よりもかなり言語力が遅れてしまい、言いたいことはあるのに、文法はめちゃくちゃな状態でした。

しかし、4歳をすぎてから大人との会話の時間が増えたところ、急速に言語力が伸び、すぐに年齢相応の英語力になったのです。

同じ家庭で育った弟のグレンくんは、兄ジムと話していたおかげで、普通のスピードで言葉を覚えました。

この事例から分かる重要なポイント

テレビ・動画を見せるだけでは子供は英語を話せるようにならない子供には「言葉のキャッチボール」が必要不可欠。

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問題点がわかったところで、解決策を3つ紹介します!英語テレビや動画は補助的ツールとしては有効です。英語が苦手な親御さんでも実践できるのでぜひ読んでくださいね。

【活用法】英語の動画を子供の教育に効果的に使う3つのポイント

英語の動画を活かす正しい使い方

1. 親子で一緒に視聴する

「これは○○だよね」と確認

「何て言ったのかな?」と質問

家具という集合体として数えるので不可算名詞

2. 視聴後に会話で活用

「What’s this?」など簡単な英語で復習

番組内容をクイズ形式で質問

水や砂糖、情報、愛情などは不可算名詞

3. 子供の興味に合わせて選択

興味があると集中力・吸収力が向上

電車・恐竜・動物など好きなテーマ

毎年変わる東京メトロの駆け込み防止喚起ポスターを見かけたミニイカ

【重要】子供の英語力を伸ばす「Child-directed Speech」とは

親の話し方が英語習得のカギ

「どんなふうに英語で声をかけたらいいかわからない」という保護者におすすめなのが、「Child-directed Speech(チャイルド・ダイレクテッド・スピーチ)」です。

Child-directed Speechは、「xxでちゅねー」 とか 「ワンワン」 といった赤ちゃん言葉を使うこととは違います。

効果的な親子英語会話の特徴

大人が子供に向けて自然に行う話し方
  • ゆっくり・はっきり・やさしく話す
    例:「You want juice?」「Is it red?」
  • 声を高く、やさしいトーンで
  • 同じ言葉を繰り返す
  • 短くて簡単な文を使用
  • 子供の言葉を受けて言い換え
    子:「Cat fall!」→ 親:「Oh, the cat fell down!」
  • 目の前のことについて話せて興味をひく

文化を超えた言語習得の本質

研究によると、すべての文化で子供が同じ話し方をするわけではありません。年上の兄弟姉妹が言葉のモデルになる文化もあります。重要なのは話し方そのものより、子供のレベルに合った「やりとりのキャッチボール」があるかどうかです。

まとめ

子供の英語力は「言葉のキャッチボール」で育つ

本当に効果的な子供英語教育法

英語動画やアプリは便利なツールですが、「子供一人ひとりに合わせて対応してくれる存在」ではありません。
子供にとって最高の英語の先生は:

  • 一緒に話してくれる大人
  • 身近な家族
  • 愛情を持って関わってくれる人
英語習得に必要な3要素
  1. 話す機会
  2. 聞いてもらえる体験
  3. 伝わる喜び

特別な教材より「お父さんやお母さんとの英語での会話時間」が、子供の英語力を確実に育てます。

子供が英語を話せるようになるには、ただ聞くだけでなく、話して、聞いて、通じる体験がとても大切なのです。

「英語が苦手だから無理」と諦める必要はない

忙しいから動画やアプリにおまかせしたい、自分は英語が苦手だし、発音も間違っているかもしれないから手を出したくない(出せない)という気持ちもわかります。

でも、本当に英語の動画やアプリを効果的に使って、子供の英語教育効果を出したいのであれば、やはり人の手が必要なのです。

【親御さん向け】英語に自信がない方におすすめの学習法2選

1. 中学1年・2年の文法基礎をしっかり復習

特に、名詞、動詞、形容詞、副詞、冠詞など品詞の役割や語順といった本当に基礎の基礎は、「わからない」とか「難しい」というより、ちゃんとやっていない、ちゃんと覚えていない、忘れてしまったというのが理由で挫折した人がほとんどです。

基礎文法復習のメリット
  • 子供の言語形成にも重要な部分
  • 復習しても損はない項目
  • 細かいことまでやる必要はない

手前味噌ですが、私の共著書で、語学学習の名門出版社アルクから出ている「中1英語をおさらいして話せるようになる本」「中2英語をおさらいして話せるようになる本」と、生徒がいる授業形式の無料動画に出てくる程度の内容をマスターしておけばまず大丈夫です。
※私は中1中2で編集協力、中3は執筆者です

2. 英語発音矯正に取り組む

なんといっても親御さんの英語教育に関する不安要素は「英語発音」だと思います。「間違った発音で読み聞かせをして我が子の英語が変になったらどうしよう…」と思っている日本人は少なくないはずです。

英語発音矯正のメリット
  • 子供の英語教育により自信を持って取り組める
  • 自分自身の英語力向上にもつながる
  • 正しい音の感覚を子供に伝えられる

子供の英語教育のために、そして自分自身のためにも英語発音を正しくマスターしておくのがおすすめです。

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参考文献

Child-directed speech

  • Snow, C.E., and C.A. Ferguson. (eds.). 1977. Talking to Children: Language Input and Acquisition. Cambridge: Cambridge University Press.

Differences in parent-child interaction in different sociocultural groups

  • Crago, M. 1992. ‘Communicative interaction and second language acquisition: An Inuit example.’ TESOL Quarterly 26/3: 487-505.
  • Heath, S. B. 1983. Ways with Words. Cambridge: Cambridge University Press.
  • Schieffelin, B. 1990. The Give and Take of Everyday Life: Language Socialization of Kaluli Children. Cambridge: Cambridge University Press.
  • Schieffelin, B. and E. Ochs. (eds.). 1986. Language Socialization across Cultures. Cambridge: Cambridge University Press.

Learning American Sign Language at different ages

  • Newport, E. 1990. ‘Maturational constraints on language learning.’ Cognitive Science 14/1: 11-28.

Case study of Jim

  • Sachs, J., B. Bard, and M. Johnson. 1981. ‘Language learning with restricted input: case studies of two hearing children of deaf parents.’ Applied Psycholinguistics 2/1: 33-54.