以前の動画で「会話上手な人は、英語の表現にどこまでこだわるのか」というお話をしました。
英語を母国語としている11歳の甥っ子が、私の夢の中に出てきて、ダッシュで走り去ったのを必死で追いかけて、裸足で駆けずり回った結果、見つかっておいおい泣いた、という夢の話で、この内容を甥っ子に英語で説明した場合、「おいおい泣いた」をできるだけ私が思っているニュアンスに近い英語で表現したらどうなるか考えてみたけど、このような擬音語は英語に置き換えられないので、大胆にこだわりを捨てる、というお話です。
日本語には豊富な擬態語や擬音語、例えば「竹の葉がサラサラ揺れる」とか「会場の盛り上がりがビンビン伝わってくる」といった細かい表現があります。
英語には、日本語ほど豊富なバリエーションがありません

動画はこちらから

だから、このニュアンスにこだわりがあればあるほど、自分が思った通りの英語表現を見つけ出すのが難しい言語なのです。
そのことを知らないと、自分の英語力が足りないから口から思った英語が出てこない、と勘違いしてしまいます。
そもそも、細かい日本語のニュアンスをそのまま英語に置き換えるのが無理なんです。

杉本先生も登場するイカラフルのマンガはこちらから

というわけで、私は「おいおい泣いた」の部分を”cried like a baby”(赤ちゃんのように泣いた)にしてみました。
後日、姉が、甥っ子達に英語でこの夢について説明している動画を送ってくれました。
前半の追いかけに追いかけた、というあたりは私が考えた英語表現とほぼ一緒でした。
「おいおい泣いた」の部分を姉がどうやって英語にするかな、と思っていたら、大正解の”cried like a baby”でした。甥っ子達は、大笑い。

自分の夢を英語にして、その答え合わせを実際にできるなんていう経験は滅多にないことですが、なかなかおもしろい経験をしました。
この話で皆さんにお伝えしたいことは、普段から英語らしい表現を丸暗記して、在庫を豊富に持っておくと、自分が言いたいニュアンスに近いことをパッと英語で言えるので便利だ、ということです。
自分の頭の中に出てきた事柄を英語にしてみたらどうなるか考える習慣をつけることその時に使えそうな英語表現を集めること。そして、それが会話の時にパッと口から出てくるようにするためには、何度も実際発音して、自分の声や口調に馴染ませておくことが大事です。

毎日コツコツできるし、無料でできるし、リアリティがあって面白いので、ぜひやってみてください。
どのような英語レベルの人でも、どのような年齢の人にでも役に立つので大変おすすめです。