英語のオンライン会議で気をつけるべき英語発音のポイント

メントール英語発音教室で使う基本の教科書。
(父が30年以上前に開発した日本人向けのメソッドです)

スカイプやZoomなど、オンラインで英語のコミュニケーションをする時に特に注意すべき発音ポイントをご存知ですか?
結論を先に言うと、「はっきりと、クリアに聞こえるように発音すること」です。
ペラペラと流暢であることよりも、単語や文章の輪郭がはっきりしていて、何を言っているのか相手が聞き取りやすい大きさ、スピード、抑揚で話すことが求められます。

何もこれはオンライン会議に限ったことではなく、対面でのコミニケーションであっても同じです。
でも、回線や使っているデバイスのスペックなどに大きな影響を受けて、音が聞こえにくくなるオンライン会議では、対面の時よりもさらに「クリアな音」で英語を話すことが大事なのです。

海外出張や、国内でも直接会うことができる場合は、多少英語がぎこちなくても、身振り手振りでごまかせる部分がありましたが、オンラインでの仕事となると、そうはいきません。スカイプやZoomなどのオンラインミーティングでも、状況によっては、画像なしの音声のみでやらなければいけないことがあります。

英語のオンライン会議でNGな英語の特徴

私が英語発音矯正のレッスンをしたり、英語の会議やスピーチなどで出てくる日本人の英語を聞いていると、ネイティブ達が聞きにくそうにしている日本人の英語には特徴が2つあります。それが、英語のオンライン会議でNGな英語です。

1.声が小さい、くぐもっている
声が小さいと、せっかくいい英語、いい内容を発信していても、相手に聞こえないので勿体無いことになります。音がくぐもっているのも、聞き取ってもらえない原因になります。多くの場合は、hotの/a/やlightの/ai/のように、口を縦に大きくあけて発音する母音の時、口がしっかりあいておらず、音がつぶれてくぐもった感じになります。
日本語で例えて、うまく表現できているかちょっと定かではないのですが、例えば「あかるい」と言ってるつもりが、「アァルィ」のような別の音に聞こえてしまいます。そうすると、「日本語訛りの英語」に聞こえるのではなく「何を言っているのかよくわからない」という結果になり、通じません。

2.欠音(聞こえない)音が多い
欠音すると、例えばmindと発音したつもりで、語尾のdが欠音すると(相手に聞こえない)と、mineのように、別の単語に聞こえてしまいます。 そして、この語尾の子音が欠音している日本人は本当に多いです。
英語発音レッスンをしていても、本当にしょっちゅう直すのが、子音の欠音です。原因は、その単語の中で最も強く発音するべき母音の音の出だしの力が足りていないことです。問題は、子音ではなくて、母音の出だしの強さの不足です。

例えば、遠くの壁にボールをぶつけようと思ったら、手首のスナップを効かせて強くボールを放り投げます。振り方が弱いと、壁に届く前にボールが落ちてしまって、届きません。強さが足りないから、ゴールである壁まで届かないのです。英単語の語尾の子音が欠落するのも同じ仕組みです。

中でも、 語尾のsとzは、文法的に機能を担う唯一の子音で、sやzの音が正しく発音されていないと、「この人は文法知識がない(きちんと教育を受けた英語ではない)」と思われる可能性が高いです。文法は、教養や教育の証でもあり、また、文意に影響を与えるものですから、あまり神経質になる必要はないものの、最低限のことは守らなくてはなりません。
sやzがきちんと発音できないと3つの問題が起きます。

  1. It isの縮約形 It’s のように動詞の縮約形のエラーとなり、「動詞がない文章」に聞こえてしまう
  2. 三単現のsをつけ忘れたように聞こえてしまう
  3. 名詞の複数形と単数形を使い分けられていないように聞こえてしまう

このような文法エラーが起きます。sやzの欠音は、発音エラーだけの問題ではすまないのです。

英語のオンライン会議で大事なこと:まとめ

結論:声は大きく、単語や文章はクリアに、欠音がないように発音すること
これが英語のオンライン会議で必要な発音のコツです。

メントール英語発音教室のレッスンでは、個別の母音や子音を正しく発音できるようにする練習だけでなく、対面でも、オンラインでも、一発で英語として通じるクリアな英語の音が出せるようになることを重視したレッスンをしています。どんな指導か気になる方は、ぜひ一度無料体験レッスンで実感してみてください。