大谷翔平選手が、2024年1月29日、ニューヨークでおよそ2分間、英語でスピーチをして話題になりました。スピーチで着ていたのは、彼がアンバサダーをしているブランドHUGO BOSSのもの。非売品だそうです。売ってたら売り切れ必死ですよね。

大谷翔平の英語
かっこいいスーツでしたね

大谷翔平は自力で英語スピーチができる?

彼の英語スピーチについて、いくつか感じたことがあったので記事にしてみます。メインの内容は、英語のパブリックスピーチで大事なことについてです。

英語のパブリックスピーチやプレゼンテーション、パネルディスカッション、国際学会など、人前で英語を話すときの心構えやテクニックなども参考になることがあると思います。ぜひ読んでみてください。

今回は2023年、メジャーリーグで活躍した選手らを表彰する夕食会でした。大谷選手は ア・リーグMVPに輝きました。有名人の英語力、英語発音が気になる人が多いようなので、どんな特徴があるのか私も早速動画を見てみました。

大谷翔平の英語発音は完璧? 英語は流暢?

英語とか発音とか声は、個人的な好みがあり、どれがいいとか悪いとか正しいとかは、お友達とでも話すならいいけど、公式見解のような感じで不特定の人達に撒き散らす物ではないと思いますので、今回はほとんど書きません。

メディアやSNSでは「発音もイントネーションも完璧」のような意見が多くみられました。
大谷選手の英語発音やイントネーションから学べることについては、英語発音教室の生徒さんには、個人的にお伝えしますので、興味がある方はレッスンの時にお知らせくださいね。

※大谷選手の発音が悪いとか、イントネーションがダメとかそう言うことではありません。

こちらもどうぞ英語の発音がいい人に共通する5つの特徴 

大谷翔平の英語は上達した?

5年前、新人王を受賞した時も夕食会で英語スピーチを披露した大谷選手。スピーチメモを読んで、最後に「今度はカンニングペーパーに頼らずスピーチしたい」とおどけて見せて会場の笑いを誘っていました。

今回もスピーチメモをずーっとみて読んでいました。どこかの記事に「色々な人に感謝したくて、言い忘れを避けるためにメモを見てスピーチしたのだろう」と推測が書いてありました。

おそらく、普段彼が話す英語はもうちょっと口語的で、チャンク的なものが多いと思います。
普段一緒に過ごしているチームメイトが使うような短い英語の決まり文句をたくさん聞いて、覚えてマネして使っていると思われます。スピーチの英語は、普段使っている英語のパターンとかなり違って書き言葉的というか、長いし単語もややかためのものが多く、間違えないように原稿を見ている時間が多かったのではないでしょうか。

ちゃんと読めていたので、かなり練習をしたことでしょう。読み込んだ人が朗読した英語と、あまり読んでない人(練習してない人)の英語は全然違います。

彼が普段どの程度英語を自力で使っているのかくまなくチェックしたわけではないので、どれだけ英語が上達したのか、細かいことはわかりません。

でも、彼が少なくとも耳を使って音で英語を覚える習慣がついていることがわかる点が今回のスピーチに現れていました。ミュージシャンや俳優、女優など、音や言葉を耳から入れることが習慣化し、その力を研ぎ澄ますことを職業にしている人たちは無意識のうちに耳で言葉をマスターしています。大谷選手もそんなタイプだと思います。

英語発音教師は見た! 大谷翔平の英語聞き取り力

すみません。「家政婦は見た!」的なタイトルをつけてみたかっただけです(笑)

彼がスピーチの中で、major leagueと言っていましたが、この発音、完璧でした。多くの日本人は、major(主要な、メジャーな、)をmeasure(計測) と発音してしまいます。っていうか、どちらもメジャーと発音しているので、メジャーリーグと言っているつもりが、「計測リーグ」になっちゃってます。

投げたり打った球の飛距離を計測するリーグ?

majorの母音aはei(エィ)という二重母音ですから、強引にカタカナで発音を書くと、メィヂャーです。
計測measureはメジャーです。

母音の発音を間違えると、どう頑張っても計測にしか聞こえないんですが、大谷選手はちゃんと二重母音のeiで発音していました。

おそらく、普段周りの外国人がそう発音しているのをちゃんと聞き取って正しい音で覚えているからでしょう。

他にも、彼の英語は、母音をただ同じ大きさで長く伸ばす方法(日本語的な発音方法)ではなく、母音の出だしを強くして、最後が弱くなるように、弧を描くような強弱と弾みがある発音をしていました。

単語によって差はあまりなく、どの単語も安定して同じことができていました。

これは誰かから教わらない限りできない人が多いので、普段耳で聞いている英語から「こんな感じかな?」と発音して、チューニングして今の発音にたどり着いたと思われます。

誰かに通訳してもらったことがある人はわかると思いますが、通訳してもらっている間って、聞くことしかできませんから、耳に意識が集中して聞き取る力が伸びやすくなります。

「自分は関係ない」と人任せにしている人は伸びませんがおそらく大谷選手は自主的に英語を一生懸命聞いて、通訳してもらった英語が「自分の言葉はこういう英語になるのか」と噛み締めながら一部は自分の英語在庫化しているはずです。

聞いて、使って、パクって覚える。それを毎日やっているのですから、聞き取り力は格段に上がっているでしょう。実際、インタビューでも通訳してもらう前にちゃんと内容をわかっている感じの顔や反応をしている時はだいぶありますよね。

英語が聞き取れていない人の表情

スポーツ選手に英語力は必要?

大谷翔平の英語力向上は「本当に重要なこと」だと海外のメディアでも言われています。これほど才能あふれる人なんだから、本業(野球)に専念すればよくて、英語は通訳に任せればいいのではないか、という意見もあります。

選手によって置かれている状況や必要性が異なるとは思いますが、コミュニケーションは英語でできた方が良いです。英語が話せないからファンがつかないということはありませんが、英語ができた方が有利になります。選手やメディアとのコミュニケーションはもちろん、英語を理解し、英語で反応を返してくれる選手に、現地のファンは好意を持つからです。

同じことが、ビジネスでも言えます。

日本の経営者は学者は通訳をつけることが多くて私も驚くし、海外の人も驚いています。一般的に、よほど契約や法律のことなど専門性が高い正確な英語が必要な場合をのぞいて、商談とか親睦を深める場では、日本以外の国の人は英語を自力でどうにか操るからです。一部の言語をのぞいて、特にアジア系の言語圏の人にとって英語が母国語とはかけ離れていて難しいと言うのは共通です。中国、韓国など他の国の人はどうにか英語を自力で操ってコミュニケーションしているのに、日本人だけが通訳に頼ると、「自分は他の人ができることができない人間です」と言っているようなもので、能力があっても能力を疑われてしまいます。

第一、いちいち人を介してじゃないとコミュニケーションできないだなんて、まどろっこしいですよね。英語のコミュニケーションにジョークは欠かせませんが、ジョークをいちいち通訳していたら面白さが半減してしまいます。

と言うわけで、スポーツ選手はもちろん、ビジネスパーソンや学者、アーティストも英語力がないと活躍できる舞台が狭くなってしまいます。というか英語ができると、商圏が広がります。

大谷翔平の英語まとめ

大谷翔平選手の英語スピーチから、彼の英語、特に聞き取る力はかなり伸びているのではないかと言うことがわかりました。また、イントネーションやリズムも見習える点がかなりあります。あと、大谷選手は声がずるい!上質な管楽器のような長身と、腹圧が入った響く声。英語に向いている音なのです。羨ましい、、、。今後も大谷選手の英語と活躍に注目したいと思います。

有名人の英語から、英語に興味を持つのはとても良い入り口です。

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