多くの日本人があこがれる「ネイティブのような英語」の特徴って?
ネイティブな英語を目指すことについては賛否両論ありますが、それはとりあえず置いておきましょう。
この記事では、若い頃から海外マーケットを目指し、覚悟を決めて渡米し、現在ではインタビューも全て英語でこなすYOSHIKIの英語フレーズを例に挙げて「ネイティブな英語」の基準を紹介します。
YOSHIKIの英語についてはいくつかの記事で考察してきましたが、「YOSHIKI 若い頃」という検索が多いので、昔のYOSHIKIの英語インタビューから、どんな英語を話していたのかピックアップしてその特徴を考察してみました。
2002年のインタビューから抜粋した英語です。
彼がアメリカに拠点を移したのは1992年頃のことだと言われていますから、渡米10年後の英語です。
タイトルで答えを書いてしまっていますが、日本人が日本語を英語にただ置き換えた英語らしさがあまりない表現ではなく、ネイティブライクな英語表現がかなり入っています。
どんな英語フレーズが「ネイティブライク」だと思うのか、人によって評価は分かれるところだと思います。みんなそれぞれ意見があって良いのではないでしょうか。
自分もかつて日本語的な発想の文章を、そのまま文法的には正しい英語に置き換えただけのような「どうにか通じるけどナチュラルではない英語」を使って外資系企業で仕事をしていました。数年、下手したら10年以上かけて、英語らしい決まり文句(チャンク)を丸暗記してネイティブらしさを上げてきた日本人的な視点から、渡米10年後、若い頃のYOSHIKIの英語を考察してみます。
かっこいい英語フレーズって?ネイティブな英語の基準は?
これは、日本語もペラペラなアメリカ人から聞いた話ですが、ノンネイティブの英語が上手かどうか判断する時、以下のことを基準にしていると言っていました。
彼は外資系のコンサルティングファームの日本企業案件を担当している人なので、日本人の英語をたくさん聞く機会があります。
例えば、一般的な日本人ならimportant(重要な)ばかり使うけど、fundamental、essentialなど状況に応じ似た意味の違う単語を使って表現している場合や、”My hands are full.”のような自分達がよく使う慣用表現を使っていると、「おお、この人は英語がまともだな」と思うそうです。
似たことは、他のネイティブスピーカーからも聞いたことがあります。私もノンネイティブの英語を聞いたり読んだりする時、上記を基準に判断するようになりました。
ネイティブがよく使う英会話表現とYOSHIKIの英語を比較
手一杯だ。
My hands are full!
この表現は、完全に慣用句、決まり文句です。「手一杯だ」という意味ですが、知らないと絶対に口から出てこない類の英語フレーズ。ネイティブにとっては定番中の定番です。英語初心者だと、”I’m very busy.” とても忙しい。などの表現が出てくると思います。
もちろん意図は伝わりますから全く悪くはないですが、ネイティブライクな英語かどうかと言われたら、同じ状況でも”My hands are full! ”を使った方が英語らしく聞こえます。
ちょっと(自由)時間があると思った。
I saw that I had some free time.
時間のように漠然とした概念にsomeをつけると、想像できる範囲の時間になります。
何にsomeをつけるのか、日常的に英語を使っていないとなかなかパッと出てこないものです。
YOSHIKIは普段から英語を使っていて、多分ネイティブが話している英語もよく聞いてパクるようにしていることでしょう。だからインタビューでもこんなふうにサッと口からでてきます。
こう言ったちょっとした形容詞を適切に差し込めるかどうかが、その人がネイティブライクな英語を操っているか判断する一つの指標になります。
自分が締結した契約書でトラブりたくなかった。
I didn’t want any trouble from the contracts I signed.
これも、英語初心者だったら I didn’t want to cause any trouble… のように、直訳的文章を作る可能性が高いですが、YOSHIKIの英語は違います。
want any trouble from〜と、英語を普段あまり使わない人だと思いつきにくく、英語らしい文章をパッと口から出しています。
さらに、contractの後に「自分がサインした I signed」をいう説明をつけています。ここが英語らしさを出しているポイントです。
日本語的な頭だと「自分が締結した」契約書 をそのまま英語にしたくなります。だから英語らしい表現にあまり慣れていないと、名詞の前に長い説明を持って来たくなります。
英語は基本的に頭でっかちな説明を最初に持ってくることが嫌いな言語なので、1単語以上の説明は後に持ってくることが多いのです。YOSHIKIはこのように英語らしい表現とか構造がしっかりインストールされていることが伺われる表現です。
こんな具合に一つ一つなぜこれが英語らしいのか説明していくと、1万文字を超えてしまいそうなのでやめておきます。どこを見てネイティブライクな英語だと判断しているのか、上記の説明でなんとなく雰囲気はわかっていただけたことと思います。
若い頃のYOSHIKIが使っていたネイティブライクな英語表現
インタビューでYOSHIKIが話していた英語表現のネイティブライクだと思ったものを下記に紹介しておきます。
「どうしてこれはネイティブな英語表現なのか。日本語を見て、「自分もこういう英語を思いつくかな?」と考えてみてくださいね。
涙が止まらなかった。
The tears wouldn’t stop.
しっかりしなければ(いけない)。
Pull myself together.
(自分は)悲惨な状態(状況)だった。
I was in a pretty bad state.
自分の創作活動を続けられなかった。
I couldn’t go forward with my own creative work.
過去を変えられたらいいけど、そんなことは無理だ。
If I could change the past, it would be good. But I can’t.
またエネルギーが湧いてきた(強くなれた)。
I was feeling strong again.
演奏できるかはわからない。
I’m not sure if I can play.
みんなが(自分を)待っていてくれてとても嬉しい。
I’m so happy that everyone is still waiting for me.
そして、完全にやめた。
I quit completely then.
(どうなるか)成り行きを見なければ。
We’ll have to wait and see.
あの時はすでに気持ちが揺らいでいた。
That time, my feelings had already started to shake.
曲作りに時間をかけた。
I took my time to compose.
一皮剥けた(繭、殻を破って出てきた)感じたした。
I felt that I had broken out of a cocoon.
セリフ(歌詞)の暗記は苦手だ。
I’m not good at remembering lines.
それはあなたの責任だ。
It’s your duty.
立ち上がってまた闘いたい。
I want to stand up and fight again.
まだマーケティングの世界に道を敷いている最中だ。
I’m still building the road into the marketing world.
どんなに長くかかっても、私達は(あなたが作る)アルバムを待っている
(多分ファンからのセリフ)
No matter how long, we will still be waiting for your album.
演奏できるかどうかわからない。
I’m not sure if I can play or not.
まとめ:YOSHIKIは若い頃すでにネイティブな英語フレーズだった
いかがでしょうか?文章自体はそんなにネイティブライクでないものもありましたが、単語の使い方は、日本人にありがちな英語ではなく、日常的に英語を使っているネイティブライクなものがたくさん入っていました。
では次に、2023年、58歳のYOSHIKIの英語戦略について紹介します。
YOSHIKIの逆張り英語戦略
私が勝手に名付けました。今年(2023年)日本で受けた何かのインタビューでのセリフを引用します。
「(音楽の)才能で評価されたいと思ったからマイナスは全部取っ払った」
→これは、英語のことです。英語がイマイチだということでマイナス評価や差別はされたくない。アジア人にしては頑張っていると言う評価はされたくない。だから、英語を最初から頑張った。アメリカで勝負すると決めた時から、音楽で評価されたいと思ったから、と言っていました。
「並々ならぬ努力をしている」
→音楽はもちろん、英語に関しても並々ならぬ努力をしてきた、と明快に言い切っていました。
「英語は単なるツールだから、日本人の英語で良い、または通訳を入れてば良い、AIに任せればいい」、と割り切る一部の有名経営者とは逆を行っています。YOSHIKIの英語は、逆張り戦略。そんなこと(英語がいまいちだということ)で差別されたくない。言葉が拙いと、海外の人と同じ土俵に乗れないと思ったからやったのだろうと思います。
ネイティブな英語に「近道はない」し年齢の限界もない
「近道はない」
これもYOSHIKIのセリフです。
激しく共感。私も、20代半ばに人生がこのままじゃまずいと思って自力で英語の勉強を遅まきながら始めて、今日まで続けてきました。
人からバカにされたり、真面目だと揶揄されたり、所詮、留学経験もないし、海外生活経験もないしネイティブには到底及ばないからそれくらいできても大したことない、というようなことをやんわり仄めかされたこともあります。しかも身近な人から。
それでも、毎日何かをやっていれば生きている分だけゆっくりとでも進歩する。そう思って毎日やってきたし、今でも勉強は続けています。教えながら、私も学び続けています。
だって外国の言葉だから。やめたら後退するだけです。日本語だって使って、磨き続けなければできなくなったり錆びたりします。よく、「この英語学習法は失敗だ」とか「これをやっても英語はできるようにならない」と断じる人がいます。
これもYOSHIKIが同じインタビューで言っていたセリフで、私もいつもそう思っているのですが、「失敗かどうか」「できるかできないか」を決めるのは人ではなくて自分です。
「やめた時が失敗」
「失敗の引導を渡すのは自分」
説教くさいことを書きましたが、2002年のYOSHIKIの英語と、2023年のYOSHIKIの英語を紹介し、ネイティブライクな英語と、そのレベルに到達するための参考指標を紹介しました。
やる気になりましたか?自分には無理!と思いましたか?
最後に、YOSHIKIがいつも言っていて、私も大好きでいつも思っている英語のセリフを紹介します。
Nothing is impossible.
不可能なことなんてない。
失敗、不可能と決めつけるのは自分です。他人でもなく、有名英語ユーチューバーでもありません。
メントール英語発音教室に長く通ってくださっている皆さんは、日常生活に英語を溶け込ませて、時に無理をしながら、無理できない時にはできる範囲で着実に続けて英語力を蓄積してくださっている方が多いです。
「たった3ヶ月で一撃!」みたいなことは言えないしそういうやり方はしませんが、一生自力で英語と付き合って英語資産を貯蓄できるようなやり方でもいいという方は、ぜひ一度無料体験レッスンを受けてみてください。


