英会話は何歳から始めるのがよい?

色々な説があり、若いほどいいとは一般的に言われていますが、焦りは禁物。
英会話を始める最適な年齢については、子どもが興味を持ち始める時期や、その子の母国語がもう一つの違う言葉を受け入れられるところまで来ているのかで効果が違います。

おすすめの開始時期:英語に興味を示した時

日常生活に英語の言葉が溢れていますから、ある程度日本語がわかるようになったら、英語に興味を示すタイミングが必ずあるでしょう。
その時に始めると、違和感なく自然に始めることができるのでオススメです。

3歳とか4歳だったら、普段生活で出てくる食べ物や家の中にあるもの、動物などを日本語と英語両方で覚えさせる、歌を歌う、英語の歌を聞く、日本語でストーリーを知っているアニメの英語版を見せるなど、お金もあまりかからないし親の負担も少ない方法がいくらでもあります。

ミニイカが発音してました。続きはこちら

大学英語講師がオススメする大人の英語力アップにも良い教材

私のおすすめは、Curious George おさるのジョージ シリーズです。


理由は以下の通りです。

  • サルが話さず、全て大人の言葉で物語が展開していく:
    子供向けの本は、架空のキャラクターが出てきたり、独自の言葉遣いをしていたりして大人になってから応用できない内容の場合もありますが、このシリーズは大人も日常に使える文体や表現で構成されているのでオススメです。
  • 日本語版がある:
    英語を理解する時、すでに日本語で意味や背景をしっかり理解しているものをやった方が吸収しやすいので、日本語版と英語版の両方が出版されているこのシリーズはオススメです。
  • 生活場面別に日常的な語彙、生活表現が豊富:
    映画館や学校、買い物など、外国で暮らしたり育ったりすれば触れるであろう場面で使われる表現や単語が絵と共に繰り返し出てくるので、記憶に残りやすいのが良いところです。
  • 話がパターン化されていて覚えやすい:
    シリーズものの良いところは、話の展開がある程度読める点です。余分なことに頭を使わず、大事なこと(単語や表現)を覚えることに集中できるのがこのシリーズのメリットです。
  • 価格が手頃:
    某D社のものなど、1セットで100万円くらいするようなシリーズと違い、ジョージの本は英語版でも1冊800円程度(2023年12月現在)と手頃だし、日本語版なら図書館に行けば大抵おいてあるので、少ない予算で良質な英語に触れることができてオススメです。

アニメ版の英語と日本語を活用するのも良いですね。英語が得意な子供、英語が好きな子供を育てたいと思ったら、親も一緒にやりましょう。

親が英語が好きで、勉強していて、かっこよく話していたら(実際流暢ではなくても小さい子なら自分の親が英語を使っていると「かっこいい!」と思ってくれますよ)真似して子供も積極的に取り組みます。

親が「自分が苦手だったから子供だけは」のようなコンプレックスが動機だと、あまりうまく行きません。また、英語教材屋さん、英語学校の言いなりになるしかないので、質や価格を見極めることが難しくなります。
効果があるものを必要最低限で選ぶ力をつけるためにも、親の伴走は欠かせません。

これをやってはいけない。続きはこちら

おさるのジョージシリーズなら、文法レベルが中学3年生くらいまであれば読むことができます。
逆に、中学レベルの英語があやふやな人は、最低限ジョージシリーズに出てくるレベルの英文は読んだり作文したりできるように復習しておきましょう。中学英語復習の素材としてもピッタリだし、だいぶ先の話ではありますが、子供の中学英語先行インストール教材としても活用できて一石二鳥です。

例えば、Curious George Takes a Job(日本語タイトルは「ひとまねこざる」になっていましたが、「ジョージ、仕事をする」という内容です)だと以下のような単語が登場します。
1冊で300単語強がマスターできますよ。

単語ラインナップ

against 反対して。中学入ってから覚えられなくて苦労する人がいます。カタカナ発音はNG。
ahead 前方に。存在は認識できるけど、忘れてしまいがちな副詞。go aheadは、どうぞ。
allowed 認めらえた。よく使うし、TOEICにも出てくるので覚えておくと大変ありがたい単語。
ambulance 救急車を知らずに安心な生活はありえない!大人は意外とパッと出てこないことが多い単語。
answered 答えた。名詞として覚えている人は多いけど、動詞としてのanswerは感覚として身についていない人が多いです。
apartment アパートメント。日本で一般的に言っている「マンション」はこの単語。子供の頃に覚えておけば間違えるリスクは低いです。
away 離れて。この単語、名詞だと思ってませんか?副詞または形容詞ですよ。理屈より文章で覚えておけば文法がスッキリ理解できます。
began beginの過去形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽。これこそ早期教育のメリットです。
Boston カタカナ発音の「ボストン」ではなく正しい英語の音で覚えておきたい都市名。
broke breakの過去形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽。これこそ早期教育のメリットです。
brought bringの過去、過去分詞形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。
cage 囲い。カタカナ発音だとケージですけど、意外と学校や受験英語で覚える機会が少ない日常単語。
came comeの過去形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。come-came-come
caught catchの過去、過去分詞形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。catch-caught-caught
cozy 居心地の良い。関東の人はコージーコーナーでお馴染みの単語。でも意外と教科書や受験英語で覚える機会が少ない単語です。
curious 好奇心旺盛な。これは日常会話で頻出。受験的にもTOEIC的にも覚えておいて損はない単語です。好奇心は、curiosity. 昔、「おさるのジョージ」は「ひとまねこざる」という名前でした。知りたがり屋でなんでも人の真似をするからですね。
deserved 相応の。これは日常会話で頻出。受験的にもTOEIC的にも覚えておいて損はない単語です。用法が苦手な日本人が多いので早期教育で覚えておきたい単語です。
dizzy 目が回る、ふらふらする。生活必須単語。でも意外と教科書や受験英語で覚える機会が少ない単語です。
elevator エレベーター。間違ったアクセントで覚えている人が多く通じません。子供の頃から正しい音で覚えておけば鬼に金棒。
emergency 緊急事態。救急車と併せて自分のためにも絶対覚えておきたい単語ですが、意外と知らない大人が多いので小さい頃に覚えさせたい単語の一つです。
fascinated 魅了された。生活必須単語。でも意外と教科書や受験英語で覚える機会が少ない単語です。あと、苦手な人(覚えにくい)と思う人が多いようです。
fellow 男、やつ、仲間。生活必須単語。
forgot forgetの過去形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。forget-forgot-forgotten
found findの過去、過去分詞形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。find-found-found
gone goの過去分詞形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。go-went-gone
got getの過去、過去分詞形。動詞の不規則変化は音だけでも知っていると後が楽シリーズ。get-got-gotten(got)
handy 便利な。これも日常必須英語ですが、学校や受験であまりお目にかかりません。

300単語全部はこちら

家庭での子供英語教育で心がけること

子供の頃に英語を始める場合は、以下の点を考えてやりましょう。

  • 個々の差を考慮する:
    すべての子どもが同じ年齢で言語学習に適しているわけではありません。子どもの興味や学習スタイルに応じて、学習開始のタイミングを決めることが重要です。
  • 親がサポートする:
    家庭でのサポートも重要です。親が英語に親しみ、子どもと一緒に学ぶ環境を与えられる場合にのみ、早期に学習を始めることが有利に働きます。
  • 遊びながら覚えられるようにする:
    幼児や幼稚園児には、遊びを通じて言語を学ぶと特に効果的です。歌、ゲーム、ストーリーテリングを通じて、楽しみながら英会話を学ぶと後々英語が好きな子供になる可能性が高いでしょう。
  • 勉強としての英語の下準備として内容を設計する:
    学校での英語の授業は小学校から始まりますが、本格的に「勉強」になるのは中学から。単語や英語の文化などを生活の一部として自然にインストールしておくと、勉強に移行した時にその貯金がジワリと効いてきます。私は洋楽好きの父と、洋楽ロック好きな2つ上の姉の影響で、小学生の頃から英語の歌は無意識に聞いたり歌ったりして歌詞の一部を覚えていました。文法がわからなくなった時、暗記していた洋楽の歌詞に何度助けられたことか。私のロックスター達やマドンナ、マイケルジャクソンには本当に感謝しています!
  • 言語に触れる機会を増やす:
    英会話学習を始めるにあたって、言語に触れる機会を増やすことが重要です。洋画、海外ドラマ、音楽、本などを通じて、子供が自然に英語コンテンツに手を出すような環境を作っておくのがオススメです。

要するに、英会話を始める「最適な」年齢は一概には言えませんが、子どもの個々の準備状況や興味に応じて、できるだけ早い時期から自然な形で言語に触れさせるのが良いでしょう。

私が大人の英語学習者に教えていて思うのは、やはり洋画や洋楽に興味があると、興味が湧くし記憶に結びつく情報を得やすいので有利だということ。洋楽や洋画といった英語文化に興味がないと、英語が「お勉強」の苦行になりがちです。小さい頃から洋画、洋楽好きにしておくのは大変オススメです。

子供のバイリンガル教育のためにわざわざ触れさせるより、大人が楽しそうに観たり聞いたりしていると、勝手に子供も覚えたり親しんだりします。

勝手に英語フレーズを覚えて使われる場合がある 
by 帰国子女のバイリンガルイラストレーターイカラフル
ミニイカちゃんは娘さんです。

子供の英語教育、気になるいろいろ

子供の英語教育に関して色々な人から相談されるので、今後以下の質問に対する答えも記事にする予定です。

子供の英語教育、こんなことが気になります

こちらもどうぞ:若者や子供に英語をやる気にさせる方法は?