中学英文法で挫折した人、TOEICのスコアが伸びない人の泣き所は「副詞」

春が近づくと毎年「英語をやり直したい」という人が増えます。何からやったらいいのかについては現状と目標によって違うのでここでは書きません。

今の英語力がどうであれ、目標がなんであれ、全ての人におすすめなのが、「副詞」です。副詞を理解すれば、今まで塞がっていた扉が開けてきます。

英語の品詞とは

その前に英語の品詞とはなんなのか、わかりますか?品詞は英語でpart(s) of speechと言います。英語というゲームのキャラみたいなものです。

ゲームを楽しくプレイするには、登場するキャラがどんなパワーを持っていて、どんなことができるのか、どんな時に登場するのか、他のどんなキャラと絡むのか知らないとそのゲームをできませんよね。
品詞は英語というゲームのキャラみたいなものだと思ってください。

名詞、形容詞、動詞くらいなら知らない人はいないでしょう。何ができるのかも知っていると思います。
でも、この「副詞」ってやつ。わかるようでわからない。なんとなく使っているけど、あやしい。自信がない。

英語を教えたり、使っている人を観察していると、どうも副詞というキャラをちゃんと理解できていない人が英語につまづいているようです。この記事では、副詞を徹底的に解説します。
英語教師が書いている英語の記事ですが、なるべく英語を使わないで説明するので、英語が苦手な人も安心して読んでください。ちょっとうっとうしいくらい熱く語ります。私が、品詞の中では副詞が一番好きだからです。副詞推しの英語教師の私が、皆様を副詞ラヴァーにするべく、頑張って説明しますのでぜひ最後までお読みください。

名詞や動詞や形容詞、冠詞など他の品詞については後日別記事で解説します。更新したことがわかるように、このホームーページをお気に入りに入れるか、Instagram・Facebookをフォローしていただければと思います。

「英語の副詞」 ってどんなキャラ?

ざっくり言って、副詞は、色々な品詞を説明(修飾)することができます。副詞は英語でAdverb(s)と言います。
一般的な説明だと、こうなります。

副詞は、動詞や形容詞、副詞を修飾する品詞。副詞は、時間、方法、場所、頻度、程度、確実性のレベルなどを表現し、文章をより詳細に、表現をより明確にする役割をしています。

英語が苦手な人にこの説明をしたら即刻シャットダウンですね。

私が副詞を好きになったきっかけは、他の品詞との圧倒的な違いを知った時でした。
その違いとは、節操のないナンパ男のようなキャラであること。よく、似たキャラの品詞として形容詞を持ち出す人がいますが、私から言わせたら形容詞なんざ副詞にはとても及びません。

副詞はチャラ男

形容詞が仲良くできるのはせいぜい名詞くらいですからね。しかも一部の例外を除いて、名詞の前にしか来ることができないんです。

例えば、
可愛い(形容詞)ニャンコ(名詞)
pretty cat
ニャンコ 可愛い
cat pretty
という語順は、あり得ません。

形容詞は、動詞を説明することだってできません。これに対して、副詞はすごいですよ。
名詞以外だったらほとんどなんでも説明できちゃう。

  • 動詞を説明(修飾)できる:
    The cat walks prettily. その猫は可愛らしく歩く。 
    pretty「可愛い」(形容詞)にlyをつけて 「可愛らしく」という副詞になります。
  • 形容詞を説明(修飾)できる:
    The cat is amazingly pretty. その猫は驚くほど可愛い。 
    prettyを「驚くほどamazingly」という副詞でさらにデコって可愛さを盛っています。
  • 副詞を説明(修飾)できる:
    The cat is very amazingly pretty. その猫はとても驚くほど可愛い。
    amazingly「驚くほど」(副詞)をさらに very「とても」(副詞)で盛っています。

あまりたくさんつけると意味不明になるので限度はありますが、いくつ副詞をつけたっていいんですよ。

このように、名詞以外の誰とでも仲良くするという節操なしの自由っぷり。それが副詞というやつなのです。あくまで形容詞や動詞や副詞を飾り立てるという脇役のキャラってところも好感が持てます。
後で説明しますが、この副詞がいることによって、細かい説明ができちゃうんですよー。便利なやつなんですよ、副詞って。

位置についても自由奔放で、割とどこにでも入り込めちゃうという臨機応変さ。
動詞の後にでも前にでも入れるし、文頭でも文末でも入れちゃう。位置取りによってニュアンスが変わりますが、その多才なところも私が副詞を好きな理由です。
副詞がどんなキャラだか、おわかりいただけましたか?

あの方はスーパーメインキャラクター
動画で副詞を解説しました。パート1
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副詞は何のために使うのですか?

副詞命

副詞が何のために存在するのか説明します。

副詞がないと、文章があいまいになったり、話し手の意図を十分に伝えるのに必要なニュアンスが欠けたりします。

逆の言い方をすると、副詞をうまく使うことで、色々と明確にしたり、細かいニュアンスを伝えることができるんです。

副詞が使えないとどうなるか、副詞がある場合とない場合の違いを挙げて説明します。

fluently
副詞あり: 彼女は英語を「流暢に」話す。
She speaks English “fluently”.
副詞なし: 彼女は英語を話す。
She speaks English.

副詞がないと、「どんな風に」「どの程度」話すのか説明できません。

tomorrow
副詞あり:彼は「明日」到着する。
He will arrive “tomorrow.”
副詞なし:彼は到着する。
He will arrive.

副詞「明日」がないと彼がいつ到着するのかという時間を正確に表現できません。「明日」だと名詞みたいに見えますが「明日に」だと考えれば副詞っぽくないですか?

too
副詞あり:スープは熱「すぎ」る。
The soup is “too” hot.
副詞なし:スープは熱い
The soup is hot.

副詞「過度に、すごく」がないと、スープの温度が不快なほど高いのか、単に温かいだけなのか程度の情報が伝わらない。soは同じく「すごく」の意味の副詞ですが、いい意味で「とても」という時に使うことが多いです。too hotだったら熱すぎるということなので、冷ましてあげるか、取り替えてあげるなど対処が必要ですよね。たった1単語だけど、接客だったら意味がわからないと大変な事態にもなりかねません。

rarely
副詞あり:彼らは「めったに」外食をしない。
They “rarely” eat out.
副詞なし:彼らは外食をする。
They eat out.

副詞「めったに」がないと、どれくらいの間隔で外食をするのか頻度がわからず、意味が大きく変わってしまいます。

here
副詞あり:「ここに」来てください。
Please come “here.”
副詞なし:来てください。
Please come.

場所の具体的な情報がないと、どこに行けばいいのかわかりませんよね。

unfortunately
副詞あり:「残念ながら」、そのイベントは中止となった。
“Unfortunately”, the event was canceled.
副詞なし:イベントは中止された。
The event was canceled.

副詞「残念ながら」がないと、話し手の態度やニュアンスが伝わりません。単なるキャンセルの事務的なお知らせに聞こえてしまいます。


動画で副詞を解説しました。パート2
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いかがでしょうか?副詞があることで、文章の意味をちゃんと理解するために必要な情報だということが伝わったでしょうか。
副詞は、そうでなければ表現できないようなニュアンスや微妙なニュアンスを伝えるサポート役として、また、表現を豊かにしてくれる名脇役として欠かせないキャラなんです。

副詞はちょっと難しい?落とし穴、混乱ポイントは?

ここで一つだけ、副詞が難しいと思われてしまう理由を紹介します。

形容詞にlyをつけると副詞になる、とか副詞はlyで終わる、のように単純化して覚えるのは、最初の頃だけは良いのですが、だんだんと限界が出てきます。
副詞にはlyで終わらないやつがたくさんあるんです。

落とし穴は、「副詞に見えない副詞」
副詞の中には、fast, hard, lateのように、形容詞と同じような形をしているものがあります。
あと、tomorrowのように、なんだか名詞っぽい風貌をしたやつもあります。

こんな風に、典型的な -ly という語尾を持たない副詞が結構あるので、判断を誤って変な使い方をしたり、文章を間違って解釈したりする人がいます。

これが、副詞の落とし穴というか混乱ポイントです。全ての副詞がlyで終わるわけではないということを覚えておきましょう。

lyで終わらない副詞、これだけは覚えておきたいリスト

英語には”-ly “で終わらない便利な副詞がたくさんあります。情報の種類で分類した副詞リストを紹介します。ここに出てくる副詞はよく使うしとても便利なので、ぜひ覚えてくださいね。
※和訳は文脈によって違うので、載せないでおきます

副詞

Now
Then
Soon
Later
Early
Late
Yesterday
Today
Tomorrow
Never
Always
Often

副詞と形容詞の違いは?

ノンネイティブスピーカー(日本人)が混乱するポイント

副詞と形容詞は違いますが、この二つがごちゃごちゃになっているノンネイティブ(日本人)はとても多く、この辺りから文法アレルギーを発症します。
この機会に、似ているようで違うこの二つを正しく区別して覚えておきましょう。

最初に説明したように、形容詞は、名詞しか説明できません。
仲良しは名詞だけ!名詞をデコる脇役が形容詞です。

「可愛い 猫」
「美味しい りんご」
の「可愛い」や「美味しい」が形容詞です。
副詞は名詞とだけは仲良くなれないのが特徴です。

「驚くべき 事実」surprising fact はOKだけど
「驚きな 事実」surprisingly fact はダメです。

日本語を見るといけそうですが、「驚くべき」は形容詞で、「驚きな」は副詞です。

大きなホットドッグを見ると、「とってもアメリカ very(副詞) American 」とか言いたくなっちゃう気持ちはわからなくもないんですが、、、ダメです。

副詞はどこに置いてもいい?

副詞は乱暴な言い方をするとどこに置いてもいいんですが、意味が変わってしまいます。
副詞の使い方を間違えると、文の意味が大きく変わったり、不明瞭になったりするため、文中のどこに副詞を持ってくるのかはよく考えて配置しましょう。

一般的に、副詞は文の中で主に3つの場所に置くことができます。
文頭、文中、文末です。
具体的な位置は、副詞の種類や書き手や話し手が強調したい内容によって違います。
いくつか具体的な例を紹介します。

1. 文の最初に副詞を入れる場合

文の頭に副詞を入れた場合、通常は文全体を修飾し、文脈を提供したり、トーンの調整役をすることがよくあります。

例:幸いなことに、私たちは時間通りに空港に到着しました。
Fortunately, we arrived at the airport on time.
「幸いなことに」がないと単に事実を伝えるだけで気持ちが伝わりません。

2. 文の真ん中に副詞を入れる場合

文の途中に置かれる副詞は通常動詞を修飾し、動詞に関連するいくつかの位置に置くことができます

主動詞の直前:
彼女はすぐに自分の間違いに気づいた。
She quickly realized her mistake.

動詞句の助動詞の後:
彼はしょっちゅうイタリアを訪れる。
He has often visited Italy.

助動詞と主動詞の間:
彼女はたいていチェスで私を負かすことができる。
She can usually beat me in chess.

※動詞と目的語の間に副詞を入れると、不自然な英語になったり、意味がよくわからない英文になったりするので気をつけて使いましょう。

3. 文の終わりに副詞を入れる場合

文末に入れるのは、動作の方法、場所、時間に関する副詞が多く、説明できる内容もフレキシブルです。

様子: 彼女は「流暢に」英語を話す。
場所: 「外で」会いましょう。
時間:「明日」電話します。

副詞の位置の例外と混乱しやすいポイント

・頻度を表す副詞(always, often, usually, neverなど)は通常、一般動詞の場合は前に、be動詞、助動詞の場合は後ろに入れます。
例:彼女は「いつも」時間を守る。
She is ”always” punctual.

・様子、場所、時間の副詞を一つの文の中で同時に使う時、様子→場所→時間の順にする。
※一般的にはそうですが、例外もあります
例:彼は急いで(様子)走った、店へ(場所) 昨日(時間)。 
He ran quickly (様子) to the store (場所) yesterday (時間).

・形容詞や副詞を修飾する場合、副詞は通常、修飾する単語の前に置きます。
例:彼女は「信じられないほど」頭がいい。
She is ”incredibly” smart.
例:彼は「かなり」安全運転だ。(副詞を修飾する)
He drives ”quite” safely. 

副詞は目的語にならないのはなぜ?

副詞は、動詞、形容詞、他の副詞、または文全体を修飾(説明)し、何かがどのように、いつ、どこで、どの程度起こるかについての追加説明をしてくれる存在ですが、目的語として使われることはありません。なぜなら、副詞は名詞や代名詞ではないからでです。

例えば
「軽く(副詞)」食べる 
「軽食(名詞)」を食べる
と言うことはできますが、「軽く(副詞)を食べる」ことはできません。

副詞が目的語になることができない根本的な理由は、その役割を理解すればわかりますよね。副詞は動作や状態、状況を説明し、明確にするための道具のようなものです。

副詞の役割は、表現に深みと詳細な説明を追加することであって、動作の対象になるようなものではないことは、例を見ていただくとよく分かったと思います。

副詞のまとめ

  • 副詞は名詞以外誰とでもくっつく
  • 副詞はどこにでも登場するけど、ある程度定位置は決まっている
  • 副詞はいろいろな情報を追加してくれて便利

副詞というキャラを理解して、好きになってくださいね!

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