英語でプレゼン、英語で論文投稿の準備時間が足りない時、どうする?

 学会発表、論文投稿に限った話ではなく、ビジネスのプレゼンテーションや英語の提案書などにも共通して言えることですが、とにかく、締め切りまで時間がない。私も現役の研究者(発音教師以外のもう一つの柱として、ブランド価値の研究者をしています)として幾度となく危機を乗り越えてきました。

そう、時間はいつもないのです。時間に余裕があって準備ができる人なんてほとんど見たことがありません。英語論文に限らず、何でも書き物には締め切りがあります。

締め切りより早く終わらせるという素敵なクセがついている人も世の中にはいるのでしょうが、私はいつもギリギリ納品派(自慢にはなりませんが。。。)おかげで、ギリギリ対策の小技的なものが身についてしまいました。

では、時間がない時はどうしたらいいのでしょうか?

時間がないときは、「論旨さえ明確になっていればOK」として、英語はかなりメチャクチャなやっつけ翻訳にして、ロジックと単語選定までやってくれる海外の業者に「エイっ」と投げてしまえば良いのです。
所詮、ノンネイティブがいくら時間をかけて頑張って英語で書いたところで、限界があります。

お化粧してもらうのに耐えうるくらいの英語にする必要はありますが、英語のビジネスプレゼンにせよ、学会発表の英語プレゼンにせよ、投稿用の英語論文にせよ、そのコンテンツが重要なのであり、「英語力を見せるためにやっている」わけではないのです。ここを勘違いして、無駄に頑張ってしまう人が多いです。

大事なのは、校正して戻ってきた英語のBeforeとAfterの差をしっかり自分のものとして消化し、次回からはAfterのような英語を書き、話す時にも活かせるようにすることです。まともな校正者なら、なぜそのような直しを入れたのかちゃんと説明してくれますから、コメントをきっちり読んで、直された状態の英文が気に入ったら、それは何度も音読して、「自分の定番英語表現」として使える英語の在庫化しましょう。
書く時も、プレゼンの時にも使えます。

「ネイティブがよく使う気が利いた英語の表現」コレクションを一生懸命真似するより、自分の中から出たコンテンツをネイティブの文章のプロに直してもらったものを使う方が、使い勝手がはるかに良いですよ。

先日も、連日徹夜仕事をしている超多忙な国際弁護士の生徒さんに、オススメ英語校正業者をお伝えしました。「××(業者の名前)にお化粧してもらうと、かなりいびつな顔が、ピカピカの美女になって返ってきますよ~」と言ったら、苦笑いしながら生徒さんは帰っていきました。

メントール英語発音教室には、多様な生徒さんが通っていますが、ビジネスの英語プレゼンはもちろん、英語で学会発表をしたり、論文を書いたりするような方も多くいます。アカデミック悪知恵&浅知恵を教えて欲しい、と言っていただくことがあるので、必要に応じて色々お教えしています。