メントール英語発音教室では、お医者さんとか、医療関係の会社勤めの方がレッスンを受けてくださっています。そんなわけで、医療関係の英語が気になるし、みなさんどのような英語の悩みがあるのか普段から探っています。
そしたら、東大、難関大学合格に必須の英単語リストというのがいくつか出てきました。
大学受験英語は、日本人が英会話下手な理由の一つとして槍玉に挙げられがちです。「使えない英単語や文法を詰め込むから英語がいつまで経っても話せないんだ」、とか「教育や受験制度を変えろ」、とか。
私も、鼻息荒く「どうせ使えない難解な単語のオンパレードなんでしょ」と偏見に満ちた考えで単語リストをざーっと見て、驚きました。
いや、もう普段使っている単語、使える単語のオンパレード。これのどこが実用的ではないのか、誰か根拠のある説明をお願いします、って感じです。
受験生の皆さんに大声で叫びたいんですが、これを覚えて受験が終わっても絶対忘れないように死守すれば、かなり使えますよ。今は受験のためにイヤイヤやっているかもしれないけど、ビジネスでもアカデミックでも英語を使っている大人の先輩として言わせていただくと、若い脳みそで必要に迫られて詰め込むのは大賛成!「どんどんやれー、むしろ今やれー、今しか無理だ!」と言いたいですね。
なんだかんだ言って、学生時代に詰め込んだものの残骸って結構脳みそに残りますから。後で本当に、あの時やっといてよかったーって思う時が来ますよ。
大学入試の英語が役に立たないなんて言っている大人は、まともな英語に触れたことがない人なのではないかと思いますよ。そういう人の言うことを聞いて、否定的な気持ちで受験英語をやるのか、実際にビジネスやアカデミックの場面で英語を使って仕事をしている大人の意見を信じて、明るい気持ちで取り組むのか。経過の楽しさはもちろん、結果の質にも大きな差が生まれる選択です。
大学入試の時期にどうしても外せない、思い出深い単語がリストにあったので、取り上げてみます。
“regain” 何かを取り戻す、という意味の動詞です。
これを言うと年代がバレてしまいますが、私が大学受験生だった当時大ヒットしていたエナジードリンクに、リゲインっていうのがあったんです。今でもあるみたいですね。
当時発売したばかりで、♪24時間戦えますか、ビジネスマーン ビジネスマーン、ジャパニーズビジネスマーン♪ というすごいCMソングと共に市場を席巻していたドリンクです。私も、模試とか受験本番の時はリゲインのお世話になっていました。

でも、ここぞ、という時にはユンケルの2,000円とか3,000円するやつがすごい、と聞いていたので、資金を母にお願いして奮発し、第一志望の大学の試験当日、ぐいっと飲み干したんです。
高校生には刺激が強すぎたんでしょうか、試験会場の大学のトイレで、鼻血が出てしまい、大惨事。
このような苦い思い出があります。鼻血のせいではなく、実力不足で落ちてしまったんですが、今ではいい思い出です。いつも飲んでいるリゲインにしておけばよかったかもしれません。でも、後の祭り。
鼻血は出たし第一志望には落ちたけど、私は唯一受かった女子大に行くことができて、たいへん満足しているので、リゲインにもユンケルにも恨みはありません。

regainは取り戻す、という意味の動詞です。私は卒業した大学に関して一つも後悔していないので、若い頃に戻って何かをregainしたいという気持ちはありません。唯一regainしたいとしたら、勉強時間でしょうか。私の大学で当時教えてくださった教授陣は、本当にキラ星のようなスター教授揃いだったのです。でも、価値を理解できていなかった無知な私はろくに勉強しませんでした。あのチャンスだけは、リゲインしたいですね。
というわけで、大学受験生のみなさん、頑張ってください。
大学生の皆さんは、学生時代に好奇心が赴くままに、色々な講義を受けて本をたくさん読んでください。社会人の皆さんは、まだ間に合うので、何かができるようになりたいと思ったら、あきらめず学んでください。
英語ができると、色々な分野の情報を手に入れやすくなるので、何を学べばいいのかわからない人にもおすすめです。