2024年新年は波乱の幕開けでした。元日に起きた大地震に続いて、JAL516便の事故。地震のことも、JALのことも海外ニュースで連続して大きく取り上げられています。こういった自然災害や事故について海外ニュース報道やSNSでのコメントを見ると、海外から日本がどのように見られているのか、ある程度わかります。
外国の友達や知り合いがいなくても、こういった機会に外から見た日本について知っておくことはとても大事です。

このページを読んでいる方の大半は、英語を勉強したり使ったりしている人だと思います。英語を使うということは、外に向かって日本に関する発信をするのと同じことです。海外からどんなイメージを持たれているのか、日本をどのように説明するのか、自分なりのデザインをしておくこと。

それが英語をコミュニケーション道具として使いこなす上でとても大事なことだと思います。
私個人の感想ですが、英語を使っている人たちは自分や自分の国のことをちゃんと説明できる人が多いです。私は自分のことは説明できますが、日本のことを外国の人に聞かれて説明できなくて「ああ、まずいな」と思うことが結構あります。

世界から見た日本を知ろうとすることが、日本を英語で説明する第一歩になります。

この記事では、2024年年初の痛ましい出来事を通して、海外のニュースやSNSで使われている「日本を表現する英語」をピックアップして紹介します。

海外ニュースやSNSなど、英語メディアはなぜ大事?

英語と日本語は、そもそも言葉の背景にある文化が異なります。同じものを表現するのにも、感じ方や表現方法が違うのです。日本語を英単語にそのまま変換しても正しく意味を理解してもらえない。英語を日本語に訳してみたけど、いまいち意味が入ってこない。そんな経験はありませんか?

海外のニュースやSNSなど、英語のメディアをチェックする習慣をつけると、人によって物の見方がいかに違うのかということがよくわかります。また、意外とみんな似たような価値観や感想を持つものもあるんだなあ、と共通点を感じることもあるでしょう。

日本から見た日本
外国から見た日本
日本語で表現した日本
英語で表現した日本

比べてみないことには違いも共通点もわかりません。英語力をつけるのも大事ですが、普段と違う見方に慣れておくことも必要です。

ちょっと説教くさい書き方になってしまいましたが、すみません。週に2回大学で教えているし、先生と呼ばれる職業なのでどうしても先生口調になってしまうんです。

海外ニュース、SNSを理解するのに必要な英語力はどのくらい?

一般的に、英字新聞の9割以上を理解するのに必要なのは8000-10000語程度と言われています。
ここに固有名詞などは含まれていません。出てくる固有名詞で2個以上わからないものがあると、そのニュースの内容を全然理解できないか、うすらぼんやりとしか理解できないこともあるので、単語数だけでニュースの理解度を測ることはできませんが、目安にはなります。

少なく見積もって、8000語としましょう。多くの人にとってわかりやすい指標のTOEICを使うと、900点台の人は9000単語くらいの語彙サイズが必要とされています。

実際にはニュースに出てくる単語はTOEICに全く出てこないものもかなりたくさんあるので、TOEICで900点台でも英語ニュースが全然わからない人もいます。

SNSは、どんな人が発信者なのかにもよるので、何単語とは言えません。
また、コメント投稿などは(日本語でもそうですが)母国語でも表現力があまり高くない人、若者言葉、定形外の表現を使う人も多いので、単純に単語力、読解力があってもわからない場合もあります。

単語力も、読解力も割と高めでも、海外のニュースやSNSの投稿内容を理解できない場合もあるでしょう。

それは、単語力が足りないせいでも、文法力、読解力が低いせいでもないことが多いです。
ニュースでも物語でも、その話の背景を知らないと理解ができないことが多くあります。

Google翻訳Deep LChat GPTなどのテクノロジーが解決できないこともまだまだ残されています。そこが英語を勉強する楽しい部分でもあるのですが。

そして、だからこそ、日本のニュースが海外で大きく話題になっている時は英語メディアをチェックする価値があります。ニュースの内容や背景をよくわかっているからです。よくわかっている内容を英語でどんな風に表現するのか。それに対して外国の人がどこに注目して、どんなイメージを持っているのか。

よく使う英語表現、形容詞、名詞などを知っておくだけで、自分が日本や自分自身について説明する時に伝わりやすくなります。

世界から見た日本人・日本のイメージは?

日本人ってどんな感じ?

大手旅行会社、JTB系列の、JTBコミュニケーションのサイトに、海外から見た日本のイメージがまとめてありました。

仕事熱心

礼儀正しい

時間に正確

本音と建前がある

出所:https://am.jtbcom.co.jp/column/article009/

どうですか?私は、本音と建前がある という点だけちょっと反対というかあまり理解ができません。
私はあまり建前的なことを言わないので、、、。日本の「本音と建前」の話をする外国人は実際多いのですが、実は「そうなのか、、、私より詳しいな」と思って聞いています(笑)

・仕事熱心はよく言えばhardworkingですが、悪く言えばoverworking(働きすぎ)なので、人と働き方によるかな、と思います。

・時間に正確なのは、乗り物とか何かの開始、終了時間などを見るとわかりますよね。

・礼儀正しさも、海外の接客業と比べると特に日本人の平均レベルの高さを感じます。堅苦しくてやりすぎだ、という意見もあるようですが。

アメリカ人が持つ日本人のイメージを表す英語の形容詞10選

海外といってもアメリカ、ヨーロッパ(ヨーロッパ内でも国によって違います、イタリアだと都市によっても全然違います)、アジアなど国によって違うでしょう。ここではアメリカ人が持つイメージを形容詞で紹介します。この形容詞を覚えておくと日本の説明をうまくできるはず。

  1. Innovative: 革新的な
  2. Traditional: トラディショナル(伝統的)な
  3. Efficient: 効率が良い
  4. Disciplined: 規律がある、統制が取れている
  5. Polite: 礼儀正しい
  6. Clean: 綺麗な
  7. Artistic: アーティスティックな
  8. Resilient: 立ち直りが早い
  9. Culinary: 料理の、台所の
    (うまく和訳できませんが、料理や食文化が発達しているというような感じだと思ってください)
  10. Mysterious: ミステリアスな

JALの事故、能登半島地震は外国のニュースでどう報じられている?

JALの事故や能登半島地震についての報道やSNSで英語のコメントで最もたくさん使われている形容詞は、上記10個の中にあると思いますか?あるとしたらどれだと思いますか?



正解は、、、、

effectiveとdisciplinedです。

efficientとeffectiveは似ているようですが、ちょっと意味が違います。
リストに挙がっていたefficient(効率が良い)もたくさん使われていましたが、もっと使われていたのは、effective(効果的な)という形容詞でした。

確かに、効率良く救出を行ったおかげで、400名近くの乗員やスタッフの人たちが助かるという最大限にeffective(効果的)な奇跡を起こせたということなので、どちらもたくさん使われているのは納得です。

色々な英語ニュースの説明を聞きましたが、とにかくeffectiveというのは本当によく出てきたし、ニュースに対するコメントにもこの単語が溢れていました。

あと、ちょっと聞き慣れない人もいるかもしれない単語、disciplined(規律がある、統制が取れている)も、どのメディアでも出てきていました。

海外だったら我先にと押し合いへし合いになって無駄に命を落とす人がいたかもしれませんが、日本人はみんな言われたことを守って素早い避難をしていた、キャビンクルーも素晴らしく統制が取れた指揮をしていたに違いないとどのメディアも称賛し、それに賛同するコメント欄にもこの形容詞が溢れかえっていました。

グローバルな世界で英語を使える日本人になる必須条件

この記事では、2024年の初めに起きた痛ましい出来事をもとに、世界から見た日本と英語表現について紹介しました。

自分の国に起きたこと、100%理解できること、外国の人に英語で伝えたい、伝えなければいけない出来事を通して、自分の視野を広げ、英語力アップに繋げていただけたらと思います。

私は海外に何人か友達がいるので、こういったことが日本に起きるとお悔やみメッセージが英語で届きます。東日本大震災の時にも、外国の友達に英語で日本のことを説明する場面がいくつかありました。そんな時、いつでもちゃんと説明できるように知識や自分の見解を磨き、英語で表現できるようにしておきたいものです。

これを読んでくださった方も、自分なりの理解と説明、それに付随した英語表現をこの機会に覚えてみてくださいね。

英語は、文字だけでなく音で入れると記憶に残りやすくなります。

音で英語を覚えるには、カタカナ発音ではなくて正しい英語発音がおすすめです。effecient(効率が良い)にeffectiveな(効果的な)成果を手に入れられますよ。