海外の旬な話題を理解するのに必要な英語フレーズや単語

英語圏のニュースを理解するためには、TOEICや英検、TOEFL、大学受験などの英語だけ知っていても理解できないことが多くあります。
アメリカ大統領選挙は、全世界が注目しています。特にバイデン現大統領とトランプ元大統領が自己主張をするディベートは勝敗の鍵を握る大事なイベントです。観た人には有権者もいればそうでない部外者もいます。世の中の人が、候補者について英語で何を言っているのか。政治的な見解は一切抜きにして、旬の話題的な扱いで重要な英語のキーワード、キーフレーズを紹介します。
特に今回はボロを出しまくったと酷評されているバイデン大統領へのコメントで目立った英語表現を紹介します。
英語圏のニュースを理解するためには、TOEICや英検、TOEFL、大学受験などの英語だけ知っていても理解できないことが多くあります。この記事を読むと、海外の旬な話題を理解する時にどんなことに着目すればいいのかわかるようになります。
メディアはどこも偏向報道が激しくなっているし、海外のニュースに関して日本のメディアで得られる情報はかなり限られています。ネットで様々な情報にアクセスできるこの時代、英語をマスターして広く深く情報を探すのがおすすめです。
アメリカ大統領を英語で言うと?
アメリカ大統領の言い方はいくつかあります。代表的な言い方を紹介します。
The U.S. president:
大統領は一人しかいないので冠詞theをつけます。大統領という役職一般について言う場合はa でもOK.
U.S. President Biden:
このように、名前をつけて称号として使う場合は冠詞は省略します。
今回討論をしたのは、第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプと、第46代で現職のジョー・バイデン。
ホワイトハウスでは以下のように正式な表記で紹介されています。
Donald Trump
THE 45TH PRESIDENT OF THE UNITED STATES
Joseph R. Biden Jr.
THE 46TH PRESIDENT OF THE UNITED STATES
日本は大統領ではなく首相です。英語でPrime Ministerです。
アメリカ大統領選の討論会とは?
アメリカでは4年に1度の大統領選があります。その一環として、二大政党の大統領候補が本番までに3回、テレビ番組で1時間半の討論をします。司会者はテレビ局などの著名キャスターやアンカーマンが務めることになっていて、毎回注目を浴びる一大イベントとなっています。
予定調和的な日本での選挙関連のテレビ討論会とは全く異なり、かなり激しいバトルが繰り広げられ、司会者も鋭い切り込みを入れることがあります。
今回は、2024年6月27日に南部ジョージア州アトランタで行われました。81歳 対 78歳の戦いとあって、高齢者バトルと揶揄する声も多かったのですが、視聴者の反応はどんなものだったか紹介します。
Wall Street Journalの動画中継の再生回数が最も多かったので、こちらのコメントから上位1,000人のコメントを抜粋して分析しました。
SNSの英語コメントで旬な英語表現をマスターする方法
最初に英語、次に和訳を入れます。
まずは英語の部分だけ見て、どんなことを言っているのか意訳してみてくださいね。意味が大体あたっていればOKです。単語はわかるけど意味がわからなかったり、自分が思っていた意味と違っていたら、「生の英語表現の在庫が足りないな」と思ってください。その場合、難しい単語を問題集などでたくさん覚えたりTOEICハイスコアを狙って勉強するよりも他にやるべきことがあります。
ジョー・バイデンについての評価
- Biden literally looked like his brain was still booting.
- Biden looked dazed and confused, like a deer caught in headlights.
- Biden starts a sentence and finishes a completely different sentence.
混乱と認知機能低下
※confusionは混乱、cognitiveは認知、declineは低下、傾き、という意味です。
1.バイデンはマジで(文字通り)、頭がまだ起動中だったようだ。
解説:
literallyは直訳だと「文字通り」ですが、今風に言うと「マジで」とか「ガチで」にような強調表現です。あまり多用すると頭が悪そうに聞こえるので控えましょう。
bootはパソコンなどの起動の意味で使う動詞ですが、バイデンの支離滅裂な発言に対する嫌味コメントです。起動中で、まだちゃんと作動していないという意味で使っています。
2.バイデンは、ヘッドライトに照らされた鹿のように、ぼんやりとしてパニクっているみたいだった。
解説:
アメリカではよく車道に鹿が飛び出して轢かれる事故がありますが、森の中から飛び出して車のヘッドライトに照らされ、突然のことで面食らっている鹿に例えてバイデンの朦朧とした感じを揶揄しています。
3.バイデンの話は始めと終わりが全く違う内容だ。
解説:
直訳しましたが、要するに文の最初と最後の内容が違っていて支離滅裂だと言うことです。
- Biden keeps saying ‘the idea’ every other sentence is killing me.
- Biden facial expressions are priceless.
- I didn’t understand what he just said and I don’t think he did either DEAD.
支離滅裂:
coherentは一貫性があるという形容詞で、その逆がincoherentです。今回はこの単語が名詞形になり、incoherence(一貫性がない、支離滅裂)として使われています。
1. バイデンが一文ごとに “アイデア “を挟み込んでるののウザっ。
解説:
killing meは、イラつかされるとか、ムカつかされるという意味で使われています。
2. バイデンの表情、プライスレス。
解説:
日本でも「そのxx プライスレス」のキャッチコピーでお馴染みのマスターカードCM、pricelessキャンペーンはアメリカでも有名です。バイデンの討論中の奇行や奇妙な発言がかなり笑いものになっていたので、おそらく「バイデンの顔が見ものだった」という嫌味のコメントです。
3. 彼が今何を言ったのかわからなかったし、バイデンも自分で(何をいったのか)理解できなかっただろうなマジで(笑)
解説:
DEADは、死ぬほどおかしいという気持ちを表す時に使う強調表現です。
- Joe Biden should write a book called: THE IDEA.
- Biden lowkey look like a AI.”
- Joe kinda looks like a lost senior in a nursing home.
健康と年齢:
1. ジョー・バイデンは「〜ということ(the idea)」という本を書くべき。
解説:
ディベート全体で、バイデンはthe ideaを29回も使っていました。この言葉には意味がなく、「あー」、とか「ええと、、、」のようないわゆるfiller words(間を埋めるための意味がない言葉)です。自分が何を話すのかよくわかっていない場合や準備ができていないときについ口走ってしまう口癖のようなものだと考えておけば良いでしょう。
2. バイデンはAIみたいだ。
解説:
これは文字通りの意味です。lowkeyは動きが少ない様子や地味なものに使う形容詞で、バイデンの活気に欠ける様子を皮肉った表現です。
3. ジョーは老人ホームで迷子になった老人みたいだ。
解説:
バイデンがなん度もしどろもどろになったり、狼狽えたような様子の場面があったことに対する揶揄のコメントです。nursing homeは老人ホーム(老人介護施設)です。
- As a nurse or caregiver this must be hard to watch your patient running for president.
- Biden looked like SpongeBob, in the episode where he misses water in Sandy’s house.
- Bro the AI version of Joe Biden sounds better than him in real life.
ユーモアと皮肉:
1.「看護師や介護士として、患者が大統領選に出馬するのを見るのはつらいだろうな。
解説:
caregiverはケアをgiveする人ということで、介護士。「出馬する」はrunを使います。
2. バイデンは、サンディの家で水がなくなってしまったエピソードのスポンジ・ボブのようだった。
解説:
スポンジ・ボブというアメリカの有名なアニメの主人公は、水がないと干からびてしまうスポンジです。その例になぞらえて、バイデンの様子を干からびて死にかかったみたいだと揶揄する表現です。アメリカらしい表現ですね。
3. AI版ジョー・バイデンの話し方は実物よりマシに聞こえる。
解説:
Broはbrotherの略語で、人に呼びかける時の若者言葉みたいなものです実物のバイデンより、もはやAIバージョンの方がまともな話し方をすると批判しています。
トランプ元大統領へのコメント
おまけで、ドナルド・トランプへのコメントも一つだけ紹介します。

Trump ignoring the questions and making insults instead is so funny.
トランプが質問を無視して、代わりに(バイデンを)コケにしてるのクソワロタw
ネット民風に和訳してみましたが、insultは侮辱するという動詞です。意訳で「コケにする」がこの場合しっくりきます。so funnyをクソワロタ(超笑った)としてみました。日本語のコメントでよく見かけますね。
ネットの英語コメントを日本語のネット民風な意訳にするのはなかなか骨が折れるもので、表現力が試されます。何を自慢してるのかよくわかりませんが(笑)表現力が豊富だと、和訳で色々遊べるという一つの例です。
英語力アップにおすすめ!海外の旬な話題を英語で理解する
いかがでしょうか。こんなふうに、今世の中で起きていることに関心を持ち、動画や記事だけでなく、それに対する海外の生の声を拾ってみると、勉強の範囲を超えた生きた英語を身につけることができます。和訳、意訳をするだけでなく、声に出して発音してみたり、動画や音声コンテンツを使って音を聞いてみましょう。英語を覚えて、忘れないようにするための必須条件。それは繰り返しと、同じものに色々な媒体や方法で出会うことです。アメリカ大統領選関連の単語や表現は、ある程度範囲が決まっています。旬な話題に、さまざまな媒体で触れて繰り返しの機会を増やして覚えてしまいましょう。
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