「英語発音を学校教育でどうにかできるのか?」

という質問の答えは、イエスとノーの両方です。

英語の発音について、多くの情報や本が出回っていますから、「英語にはこういう音がある、こういう特徴がある、こういう風に発音する」といった「情報」を「伝える」ことはほとんど誰でもできます。

しかし、教えることができても、「音を直す」ことができる人は十分な数がいるとは言えません。

2018年より、日本では小学校でも英語教育が始まっていますが、小学校の先生はもともと英語の先生ではありません。英語を教えるプロとしての教育を受けたことがない人がほとんどでしょう。
これは、小学校の先生が悪いわけではありません。

このような問題点を克服するために、ネイティブスピーカーの教師(多くの場合は、ALTと呼ばれる)や、大手英会話学校の先生に外注して英語の授業をまかなっている学校がほとんどで、「ネイティブや、英語のプロの先生なら安心!」と思っている人も多いことでしょう。

「ネイティブスピーカーだったら英語の発音を教えてくれるだろう」と誤解している人が多いのですが、残念ながらそんな単純な話ではないのです。

日本語を教えるための訓練を受けたことがない日本人が、日本語を話せても外国の人に日本語を正しく教えて、話せるところまで指導することができないように、これが英語になっても状況は同じです。

ましてや、発音は、日本語と英語の音の違いを体系的に把握して、日本人の普段の口や息の使い方、口中の構造といった発音矯正に欠かせない大事なことを実感として理解していて、これらの物理的な違いを踏まえて全く異なる口や息の使い方が必要な言語である英語の発音を指導し、できるようになるところまで持って行くのにはノウハウと経験が必要です。

ですが、これは全く不可能なことではなく、上記の技術を持った先生がいる学校であれば、英語の発音レッスンを学校教育で受けることは十分可能です。
一部私立の中学や高校では、英語発音に特化した授業を設けているところもありますので、調べてみると良いと思います。
こちらの記事↓も参考にしてください。

メントール英語発音教室では、ここ数年「英語の発音を直したい!」と自分で検索して入会する中学生、高校生、大学生も増えてきています。若いうちから意識が高いなあ、と感心するやら驚くやら。皆さん、熱心なのでピカピカの音になって英語の成績も上がっています。

また、海外の学校に行っている学生さんが一時帰国を利用して集中的に発音矯正をすることもあります。「海外では発音を直してくれないから」「発音が悪いとバカにされるから」という理由の方が多いです。