ロバート・ダウニー・Jr.は差別主義者?

2024年3月10日のアカデミー賞(通称オスカー)で、今日本でも公開中の映画オッペンハイマーが7部門受賞して話題をさらいました。

中でも悪い意味で一部注目を浴びたのが、助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.のステージ上での態度。プレゼンターとして彼にトロフィーや封筒を渡した前年の受賞者でアジア系俳優、キー・ホイクァンがまるで存在しないかのように視線も合わせず、ひったくるようにして受け取ったように映り、「アジア差別だ」とSNSで批判を浴びました。

こちらの動画のコメントを分析しました。


肝心のアメリカの大手メディアがこの件についてほとんど取り上げないので、このまま消えていくのかと思ってチェックを続けていたら、じわじわと怒りが広がっていました。この記事では、続報と、差別関係の英語表現を紹介します。差別は残念ながらなくなりません。我々アジア人は、特に差別を受ける可能性もあるので、相手が何を言っているのか理解し、然るべき時に静かに賢く自分のことを主張できるように、英語表現を装備しておきましょう。この記事がお役に立てれば嬉しいです。

差別関係の英単語、英語表現

まずは、差別関連全般の基本用語、基本英語表現を紹介します。

1Asian Hateアジアン・ヘイト:特にアジア系の個人を標的にした差別、偏見を指す言葉。
2Anti-Asian Racism反アジア人種主義: 偏向的な価値観や知識から来るアジア出身者やアジア系の人々に向けられる偏見、差別、反感。
3Xenophobia外国人嫌悪:外国人、異文化の人々、見知らぬ人々に対する恐怖心や嫌悪感。特に外国人嫌いに拍車をかけるような世界的な出来事の中で、アジア人に対して強く現れることがある。カタカナ発音で「ゼノフォビア」として使われている。
4Sinophobia中国嫌悪:中国、その国民、そのディアスポラ、または中国文化に対する恐怖や憎悪を伴う外国人恐怖症の特殊な形態で、中国人または中国系と思われる人々に対する差別行動につながることが多い。カタカナ発音で「シノフォビア」として使われている。
5Microaggressionsマイクロアグレッション: 人種に関する軽蔑的または否定的な偏見を広める、さりげない言動。無意識にやっているケースも多い。
6Stereotypingステレオタイプ: 偏見に満ちた態度や行動につながりかねない、特定の集団(ここではアジア人)についての極端に単純化され、一般化された考えやイメージ。
※例えば日本人を見ると吊り目をしてからかうような行為
7Racist差別主義者
8Racism差別主義

差別主義者の問題

今回のアジア差別事件について、問題は、2つあります。

実際にアジア差別だったのか決定づける証拠がない

冒頭でも、「ひったくるようにして受け取ったように映り」と書きました。なぜならば、「そういう風に見えただけだ」という声や、「緊張して気が急いていたのだろう」といった擁護論があり、「それは違う」と言えるような決定的要素がないからです。

実際にアジア差別だったのか決定づける証・アジア差別があったとしても、アメリカのメディアがそのことを全く取り上げておらず、問題視していない証拠がない

私がチェックできる情報の量や種類などたかが知れていますが、私がチェックした限りではアメリカの大手メディアは一切この件に触れていませんでした。

事実関係もはっきりしないし、舞台となったアメリカのメディアが報道しない限り、この件は一部のアジア人が騒いでいるネット民被害妄想事件として鎮静化してしまうのかな、と思って動向を見守っていました。

事件当日はコメントが4000件程度だったのですが、1ヶ月経過した今、コメントが7000件を超えていました。沈静化したとは言えないと感じたので、どんなコメントが来たのか分析してみました。

結果、やはりロバート・ダウニー・Jr.に対する批判や差別に対する怒りなど、ネガティブな内容が半数を超えていました。

調べて分析して数字を知っても何の糧にもならないので、せっかくですから差別やネガティブコメント関連の単語を紹介します。

この記事では、怒りや批判、差別に関する英語を紹介します。
単語や英語表現を強化したかったら、バラバラに覚えるよりもある分野のものをまとめて覚えた方が記憶に残ります。

今回のアジア差別事件で私は2つのテーマを設けて英語を紹介しています。

・1つ目がこちらの記事で紹介したネットの炎上、誹謗中傷関連の英語
・2つ目がこれから紹介する怒りや批判、差別関連の英語

怒りや批判、差別関連の単語

感情と反応

Emotions and Reactions
  • 尊敬 Respect
  • 失望 Disappointment
  • 感謝 Gratitude
  • 批判 Criticism
  • 無礼 Disrespect

行動と態度

Actions and Behaviors
  • 無視された Ignored
  • 認めた、認識した Acknowledged
  • 感謝、賞賛 Appreciation
  • 無視、さげすみ Snub
  • 祝う Celebrate

属性と資質

Attributes and Qualities
  • 無礼な Rude
  • 傲慢 Arrogance
  • 謙虚 Humble
  • 礼儀正しさ Graciousness
  • 権利 Entitlement:
    自分は本来、特権や特別待遇を受けるに値すると考えること。
  • マナー Manners

内容に関する
キーワード

Contextual Keywords
  • 賞、オスカーAward/Oscar
  • 俳優 Actor
  • 演技、演奏 Performance
  • ファン Fans
  • 人種差別 Racism

怒りや批判、差別関連のSNSコメント英語

※一部、大幅に意訳しています。

感情と反応を表すコメント

Emotions and Reactions
  • ロバートには失望したな。もっと(人に)敬意を持っている人間だと思っていたよ。
    I’m so disappointed in Robert, I thought he had more respect.”
  • キー・ホイクァンが無視されるのをみて心が痛かった
    “My heart broke seeing how he just ignored Ke Huy Quan.”

行動や態度に関するコメント

Actions and Behaviors
  • プレゼンテーター(キー・ホィクアンのこと)を完全に無視して、とても失礼だった。
    “He completely ignored the presenter, which was quite rude.”
  • ロバート・ダウニーJr.は他の候補者を視界に入れようともせず、とても傲慢に見えたよ。
    “Robert Downey Jr. didn’t even acknowledge the other nominees, which seemed very arrogant.”
  • 自分をサポートしてくれた人たちを認めずに(感謝の対象として認識せずに)この勝利(受賞)を祝うのは間違っている。
    “Celebrating this win without acknowledging those who helped you get there is just wrong.”

属性(社会的)と(人間的)資質関するコメント

Attributes and Qualities
  • 授賞式での傲慢な態度は多くのファンを不快にさせたな。
    “His arrogance at the ceremony was off-putting to many fans.”
  • 他の受賞者達が謙虚(控えめな態度)だっただけに、ロバートの振る舞いが悪目立ちしたな。
    “The humility shown by other actors made Robert’s behavior stand out negatively.”
  • 才能があるのに、アカデミー賞では礼儀を欠いていたね。
    “Despite his talent, his manners at the Oscars were lacking.”

内容についてのキーワードが入っているコメント

Contextual Keywords
  • (受賞)俳優の演技は素晴らしかったが、受賞スピーチには満足いくものではなかったな。
    “The actor’s performance was outstanding, but his acceptance speech left much to be desired.”
  • 彼の態度をめぐってファンの意見は分かれており、彼を擁護する人もいれば批判する人もいる。
    “Fans are divided over his behavior, with some defending him and others criticizing him.”
  • (この動画)コメント欄の人種差別の非難は気になるし、より根深い社会問題の現れだ。
    “The accusations of racism in the comments are concerning and reflect deeper societal issues.”

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英語力をつけたいなら洋画活用がおすすめ

英語力をつけたいと思ったら、洋画を活用するのがおすすめです。しかも、映画館に行って観るのが断然おすすめです。今はNetflixなど海外ドラマも見たい放題なので、「映画なんて今更、、」と思われるかもしれません。そんなことないんですよ。

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洋画を誰かと観に行って、その後に印象に残ったシーンについて話し合ったり、関連情報を調べるのも記憶残りやすくなるのでおすすめです。

私はアメリカに長く住んでいた友人と一緒にオッペンハイマーを観に行き、社会、政治、経済、日常生活、アメリカ人、日本人の価値観、教育まで多岐にわたる話をしました。気になった単語や固有名詞についても一緒に調べて記憶に残すようにしました。

私達は同年代なので、映画館から食事の場所に移動する間、戦時中のアメリカ大統領の名前を思い出せる限り列挙したりしましたが、結構知らなかったりうろ覚えで焦りました。

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