大谷翔平の通訳は何をした?

メジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳で、家族のような右腕のような存在として知られている水原一平氏がスポーツ賭博と横領容疑で解雇されました。一番最初で、詳しい情報はESPNの報道でした。ESPN(イーエスピーエヌ)は、アメリカのスポーツ専門チャンネルです。

先日から結婚報道、韓国遠征など、明るいニュース続きで盛り上がっていた矢先にこの打撃。私はスキャンダルを追いかける趣味はありません。「英語ができると情報の幅が広がって便利だから英語を勉強しましょう」と真面目に訴えてもあまり興味を持ってもらえないので、多くの人が興味を持っているトピックを取り上げて、英語表現や英語の国の文化の紹介をしようとしています。

あくまで今話題になっていることに関して、海外と日本でどんな風に報道され、国によってどんな反応の違いがあるのかをお知らせしたいだけです。

そのために膨大な調査と分析をするので、タイムリーに記事を書けないのですが、なるべく旬なうちに書くようにしています。インスタグラムやFacebookなどを登録して、ぜひ定期的にチェックしてくださいね。

今、旬なニュースを英語で追いかけるメリットは?

この記事では、水原氏の件に関する報道が、アメリカでどんな風に受け止められているのかと、そこに関連する賭博、横領関係の英語表現を紹介します。

キーワードとなる英語表現を知っていると、英語のニュースを読んだり聞いたりする時、記憶に残りやすくなります。

何かを長期的な記憶に残すコツは、「繰り返し、違う手段(媒体)でその単語や表現に出会うようにすること」。そして、記憶に残るようなセンセーショナルな経験や情報を得ることです。今旬なニュースに注目すると、このサイクルに入りやすくなるので、おすすめです。たくさんの違う媒体で色々な切り口で取り上げられて、同じ単語や表現に違う媒体で何度も出会うことができるからです。

記憶の仕組みについてはこちらの記事もご覧ください

水原一平氏に対する海外の評価と英語表現

水原一平が一時は大谷翔平選手と付き合っているのでは?との冗談とも本気ともつかない噂があったくらい、公私共に密接な関係にあった二人ですが、彼のことを海外ではどんな風に評価しているのか見てみましょう。

ニュースだと、客観的な描写がメインになるので、野球ファン系のインフルエンサーの言葉を引用してみます。色々チェックしたけど、大体みんな同じような感じでした。どの人も似たような感じでしたが、すごい興奮した様子で話していたのが印象的でした。

“Theft of Millions!” Ohtani Accuses Interpreter (Reaction) – TMKS Michael Kay Show
右腕
Right Hand

“This is why this is a big deal this guy is his right hand this guy is with him every moment of the day works out with him obviously his interpreter it’s his it’s his connection to Japan.”
水原氏が大谷選手と1日中、あらゆる場面で一緒にいることを指して、Right Handと表現しています。右腕という表現は日本語でもよく使うけど、英語でもよく使います。

一日のあらゆる瞬間、彼と一緒にいる
With him every moment of the day

”This guy is his right hand this guy is with him every moment of the day works out with him obviously his interpreter it’s his connection to Japan”
この表現は、大谷の生活における水原氏と過ごす時間や場面がいかに多くて、不可欠な存在なのかを表しています。

大谷の分身
An extension of Otani

“This guy was an extension of Otani.”
extensionは延長という意味ですが、「分身」のような意味です。

水原一平氏の奥さんに関する報道や反応

今回の件で日本の報道やSNSでのコメントには水原氏の奥さんが可哀想だとか、水原氏の奥さんが美人だとか、離婚寸前だという憶測記事など、本筋とは直接関係ない内容やコメントも結構ありました。

日本ではどうしても分野に限らず有名人というのは芸能人のような扱いをされがちで、それが文化なのでしょう。アメリカの報道や一般人の反応で、水原氏の奥さんに関するコメントや報道やは少なくとも私が見た範囲では見つかりませんでした。

野球に対する見方の違いなのか、有名人に対する目の付け所の違いなのかは分かりません。どちらがいいとか悪いとか程度が低いとか高いという話でもありません。

大事なことは、「日本と海外では見ているものや見方が違うという可能性を理解しておくこと」です。

英語を勉強して話せるようになっても、内容がトンチンカンだとせっかくの英語力がもったいないことになってしまいます。

水原一平氏の疑惑に関する海外の反応:水原氏が最初に告白したメディア ESPNの動画へのコメントから

水原一平氏の賭博への関与をいち早く入手し、「告白インタビュー」をしたアメリカのスポーツ専門メディアESPNの動画に対するコメントおよそ900件(2024年3月22日現在)を分析し、コメントの内容別にまとめて多かった反応の種類を紹介します。

Dodgers fire Shohei Ohtani’s interpreter amid allegations of ‘massive theft’ | First Take

懐疑論と陰謀論: コメントの大半は、この件についての公式説明が怪しいとするものでした。陰謀論や、大谷選手やMLBのイメージを守るための隠蔽工作だ、とするコメントが最も多かったです。これは、当局やメディアに対する不信感の表れだと言って良いでしょう。

メディアへの批判: メディアの報道に対する批判も多数を占めていました。スキャンダルに対するメディアのアプローチがアクセス狙いのための演出、偏向的であること、大事なことを伝えていないと指摘するコメントがかなりの割合を占めていました。

他のスキャンダルや他の有名人との比較: ピート・ローズ(1989年に監督時代の野球賭博疑惑で永久追放された)の賭博問題をはじめ、他のスポーツ・スキャンダルと比べて、一貫性があって公平性な報道や情報開示が行われていないと指摘するコメントが多くありました。

全体的に、日本での報道やSNSでのコメントと比べると野球をエンターテイメントビジネスとして捉え、業界の在り方やMLBが発信する情報、メディアが発信する情報の偏りに対するコメントが多いと感じました。

アメリカで野球は巨大産業ですから、一般人の見方も当然変わってきますよね。

水原一平氏のスポーツ賭博、詐欺に関する事件で覚えておきたい英語表現

上記のESPNの動画へのコメントから、今回の事件について情報を集めるなら知っておいた方が良い英語表現を抜粋して紹介します。

※コメントの英語は文法、表記、表現の間違いもありますが、原文のまま掲載します。元の英語が崩れているので、日本語として読みやすいようにある程度意訳しています。

懐疑論と陰謀論:Skepticism and Conspiracy Theories

・何か変だ、通訳が大谷のために身代わりになっている。
Something sounds off, the interpreter is taking the fall for Ohtani.
・彼が大谷の口座にアクセスし、借金を支払っただけで、大谷に言わなかったというのは、あまりにも筋が通らない。
It just makes way too much sense that he would have access to ohtanis accounts and just paid the debts and never told ohtani.

メディアや公人への批判:Criticism of Media and Public Figures

・ESPNは最低だ。スキャンダルがあるときしか野球を取り上げない。
ESPN sucks, they only cover baseball when there is a scandal.
・スティーブン・A・スミスは大谷を陥れようと必死すぎる。
Stephen A trying too hard to implicate Ohtani.. smh
※ESPNのスポーツ論評番組「First Take」のコメンテーター
・この記者は大谷を無実に見せようと必死だな😂
This reporter trying so hard to make ohtani look innocent 😂

他のスキャンダルや人物との比較:Comparisons to Other Scandals and Figures

・これが他の選手だったら、調査保留で出場停止だろう。
If this was any other player they would be suspended with a pending investigation.
・野球選手は違法賭博で賭けることはできない。大谷は違法賭博の小切手にサインした。ピート・ローズのように、彼は生涯追放されなければならない。
Baseball players cannot bet with a illegal betting operation. Ohtani signed checks to the illegal operation. He has to be banned for life just like Pete Rose.
・もしこれがトレバー・バウアーだったら、彼はすでにMLBコミッショナーによって有罪とされていただろう……シャーロック、金の流れを追えばいい……
If this would have been Trevor Bauer, he will be already found guilty by the MLB com
missioner… Just follow the money Sherlock…
※有名な探偵、シャーロックホームズを捜索の例えとして使った表現

重要単語
  1. 懐疑論と陰謀論

    cover-up 隠蔽工作
    conspiracy theories 陰謀論
    not buying it 信じない
    something fishy 何か怪しい
    doesn’t add up 腑に落ちない
    scapegoat スケープゴート
    fall guy カモ、身代わり

  2. メディアや公人への批判

    sensationalism センセーショナリズム、人気取り
    bias 偏向
    media circus 過熱報道
    ESPN sucks ESPNはクソ
    manufactured rage 捏造された怒り
    media narrative メディアの物語(メディア側が作り上げた話、のような意味)
    public figure hypocrisy 公人の偽善

  3. 他のスキャンダルや人物との比較

    Pete Rose situation ピート・ローズの状況
    double standards ダブルスタンダード
    gambling controversy ギャンブル論争
    like Clemens blaming his trainer for steroids
    クレメンスがステロイドで トレーナーを非難したように
    Michael Jordan was also accused マイケル・ジョーダンも非難された
    Pete Rose is fuming right now ピート・ローズは発狂している
    in Pete Rose territory ピート・ローズのテリトリーで

  4. その他の表現

    gambling is ruining sports ギャンブルがスポーツをダメにする
    the truth will come out 真実は明らかになる
    massive suspension is needed 大規模な停止が必要
    betting on baseball 野球賭博
    gambling addiction ギャンブル中毒
    legalized gambling was Al Capone’s dream 賭博合法化はアル・カポネの夢

海外最新ニュースを使って英語力をアップ

いかがでしょうか。
海外と日本で報道内容にはさほど大きな差はなかったのですが、SNSの反応はだいぶ違うと私は感じました。

大事なことは、日本語で出回っている情報だけでなく、海外の情報にアクセスして同じものを違う見方で切り取る人がいるのだと知っておくことです。
そこから、どんな表現が使われ、人々が何に興味を持つのか、どんな価値観がその国の中心となっているのかを見るようにすると、全体的に見える風景が違ってきます。

また、知りたいという好奇心が記憶を加速させてくれます。

これからも、最新ニュースをどんどん取り上げて役にたつ英語表現と共に紹介します。
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